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バンもん×かまってちゃん対バンついに実現「俺たちが最強のアイドルとロックバンドだ」

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神聖かまってちゃん「フロントメモリー feat.バンドじゃないもん!」の様子。(Photo  by Ryota Mori)

神聖かまってちゃん「フロントメモリー feat.バンドじゃないもん!」の様子。(Photo by Ryota Mori)

バンドじゃないもん!神聖かまってちゃんによる初のツーマンライブ「バンドじゃないもん! VS 神聖かまってちゃん ロックンロールが鳴り止まないんだもんっ!~てっぺんツアー 御台場の乱~」が4月3日に東京・Zepp DiverCity TOKYOで開催された。神聖かまってちゃんのドラマー・みさこは、バンもん!では「鈴姫みさこ」の名でリーダーを担当しており、共通のメンバーがいることもあってこれまでもファンから競演が期待されていたが、2組が同じステージに立つのは今回が初。ついに実現したビッグマッチをひと目見ようと、会場には両グループのファンが駆けつけた。

開演前のフロアではオープニングアクトのぱいぱいでか美がDJプレイを披露し、そのままDJブースででか美と恋汐りんご(バンドじゃないもん!)がポッドキャスト「ぱいはわラジオ」の公開収録を実施。でか美が軽妙なトークで会場に笑いを起こし場の雰囲気が温まったところで、いよいよバンもん!とかまってちゃんにとっての歴史的な対バンが開幕した。ステージのスクリーンにはそれぞれの控室の映像が映し出され、バンもん!のメンバーがサングラスをかけて「これは戦なの」「あんなロートルなおじさん、もうオワコンだから」「ぶっつぶしてやるけん」などとかまってちゃんを口々に挑発。カメラがかまってちゃんの控室に切り替わると、そのバンもん!控室の中継を観ていたの子(Vo, G)が怒りを抑えきれず机を叩いて発狂していた。

双方が対立し不穏な空気が漂う中で、まずステージに現れたのは神聖かまってちゃん。みさこが開口一番「この日を待っていたぞー!」と叫び、mono(Key)は「お前らもんスター(バンもん!ファンの総称)なんだろ? もんスターはかまってちゃんに負けないぐらい強いんだろ?」と観客を挑発する。「新宿駅」からライブがスタートすると、勢いのあるバンドサウンドで両グループのファンが一体化していく。この曲でみさこは演奏をミスをしてしまい、曲が終わるとの子は「1曲目から間違えるとかナメてんのかこの野郎!」とみさこを叱責。さらにみさこは続く「犯罪者予備君」でもミスしてしまったが、の子は「これがみさこのよさ」とフォローしつつ、「だからみさこは神聖かまってちゃんのドラムであるべきなんだよ。お前らもんスターには渡さねえかんな!」とオーディエンスに力強く言い放った。その後、みさこがメインボーカルを務める「熱いハートがそうさせないよ」が披露されると、フロアはサイリウムでピンク色に。さらに彼らは「ロックンロールは鳴り止まないっ」を力いっぱいに演奏し、一旦ステージから去った。

再びスクリーンにバンもん!の控室の中継映像が映ると、先ほどまで威勢がよかったメンバーたちは「かまってちゃんのライブ、マジで熱かったじゃん」「対バンはもういいよ、帰ろう」とすっかり意気消沈。しかし天照大桃子がアントニオ猪木のモノマネをしながら弱音を吐くメンバーを次々にひっぱたき、「やる前から負けを認める奴がいるか! バカヤロウ!」と叱りつけた。天照に闘魂注入されたメンバーは気合をみなぎらせてステージに向かい、「タカトコタン -Forever-」からライブをスタートさせた。みさこが「今日はバンもん!とかまってちゃんの戦いだけど、それだけじゃないよ! 私たちとお前の戦いだ! 魂と魂をぶつけあってバトルするぞ!」と叫ぶと、フロアからは大きな歓声が。「パヒパヒ」では曲の途中でメンバーが1人ずつ「好きなかまってちゃんの曲」を挙げ、もんスターのみならずかまってちゃんのファンの心も掴んだ。その後彼女たちが「ツナガル!カナデル!MUSIC」「君の笑顔で世界がやばい」をパフォーマンスし終わると、みさこが「やばい……みさこという概念の活動限界を感じる……」とつぶやきながらその場で卒倒。メンバーは「15分だけ時間をください!」と観客に訴えつつ、倒れたみさこを抱きかかえてステージの外に運びだした。

その間にスクリーンに映し出されたのは、バンもん!の控室に置かれたダンボール箱から現れたの子とちばぎん(B)の姿。バンもんメンバーの着替えの様子を盗撮するつもりで控室に忍び込んでいた2人だが、録画していたスマホを興奮しながら再生すると、映っていたのはバンもん!ではなく、monoが女装をしている映像だった。そんなムービーの上映を経てバンもん!がステージに戻ると、彼女たちは「White Youth」からライブを再開。定番曲「ショコラ・ラブ」や最新シングル「NaMiDa」などを次々に披露し、元気いっぱいのパフォーマンスで会場を沸かせてステージを後にした。再度スクリーンにバンもん!控室の様子が映ると、ライブを終えて控室に戻ってきたメンバーが、机に置かれたの子からの置き手紙を発見。甘夏がそれを読み上げると、手紙には「お前らのライブ、観させてもらったぜ。率直に言う。お前らなかなかやるじゃねえか。ここまでよくがんばったな。クソみてえなライブだったら帰ろうと思ったけどよ、しょうがねえ、最後まで盛り上げてやるよ。しっかり見とけよ後輩」というの子からのエールが書かれていた。

最後は再びかまってちゃんのライブ。monoが「バンもん!もすげーよかったけど、俺たちも負けてらんねえぞ!」と力強く宣言し、彼らはラストスパートをかけるように勢いよく「Os-宇宙人」「drugs,ねー子」「躁鬱電池メンタル」を連発した。さらにの子はもんスターたちに向けて「俺たち今日はケンカしてきたけど、ちょっとずつ距離感が縮まった気がしないか?」「次の曲で、お前らとつながってる赤い糸みたいなものが見えてくるぜ。だってバンもん!と神聖かまってちゃんは……?」と問いかけたのち「ズッ友」を熱唱。熱い歌声でオーディエンスに一体感をもたらした。

そしてかまってちゃんのライブはいよいよラストナンバーに。みさこが「次の曲はあいつらを呼ぼうと思うんだけど」と提案し、歓声が沸く中バンもん!のメンバーが登場。彼女たちがメインボーカルとなって「フロントメモリー」を演奏し、ついに2組の初めてのコラボが実現した。会場中が熱狂に包まれる中、の子は最後に「俺たちが日本で最強のアイドルと、日本で最強のロックバンドだ! そしてお前たちは日本で最強のファンだ!」と絶叫。演奏が終わると彼らは満足気に「最高だな」「こんな日がまた欲しいね」と語り合った。

アンコールではバンもん!が、ポニーキャニオンからの“再メジャーデビュー作”として5月18日に発売されるシングルの表題曲「キメマスター!」を披露した。その後、2組で一緒に観客を背にして記念写真を撮影。去り際にの子は観客に「バンもん!も神聖かまってちゃんもどんどんどんどん進化していくから、お前らも一緒にもっともっと大きくなろうぜ!」と呼びかけ、喝采に包まれながら彼らの初共演は幕を下ろした。

「バンドじゃないもん! VS 神聖かまってちゃん ロックンロールが鳴り止まないんだもんっ!~てっぺんツアー 御台場の乱~」2016年4月3日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

神聖かまってちゃん 前半

01. 新宿駅
02. 犯罪者予備君
03. 熱いハートがそうさせないよ
04. ロックンロールは鳴り止まないっ

バンドじゃないもん! 前半

01. タカトコタン -Forever-
02. パヒパヒ
03. ツナガル!カナデル!MUSIC
04. 君の笑顔で世界がやばい

バンドじゃないもん! 後半

05. White Youth
06. イヌイットディスコ
07. ショコラ・ラブ
08. NaMiDa

神聖かまってちゃん 後半

05. Os-宇宙人
06. drugs,ねー子
07. 躁鬱電池メンタル
08. ズッ友
09. フロントメモリー feat.バンドじゃないもん!

バンドじゃないもん! アンコール

09. キメマスター!

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