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agraphがキャリア初のMV公開、石野卓球やナカコーらの称賛コメントも

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「greyscale」ミュージックビデオのワンシーン。

「greyscale」ミュージックビデオのワンシーン。

agraphの新曲「greyscale」のミュージックビデオがBEATINKのYouTube公式チャンネルで公開された。

この曲は明日2月3日にリリースされる5年3カ月ぶり3枚目のアルバム「the shader」の収録曲。彼の楽曲でミュージックビデオが制作されるのは今回が初となる。

アルバム「the shader」は10曲入りで、iTunes Storeで購入すると限定トラック「microscopic array」を追加収録。タワーレコードではCD購入者にオリジナルデザインのクリアファイルが配布され、Amazon.co.jpおよびその他の対象店舗ではCD購入者に先着でオリジナルマグネットがプレゼントされる。

なおagraphは、本日2月2日(火)24:00からニッポン放送でオンエアされる「ミューコミ+プラス」、および明日2月3日(水)11:30からJ-WAVEで放送される「BEAT PLANET」に生出演する。また2月6日14:30からは東京・HMV & BOOKS TOKYO 7Fイベントスペースにて、agraphこと牛尾憲輔と、アニメ「交響詩篇エウレカセブン」の脚本などで知られる佐藤大氏による対談を実施。会場でアルバムを購入した参加者にはこの日限定のオリジナルのしおりが配布される。

agraphのオフィシャルサイトでは現在、石野卓球(電気グルーヴ)、田渕ひさ子(bloodthirsty butchers、toddle、LAMA)、CHARA、Koji Nakamura(iLL、LAMA、Nyantora)、ミト(クラムボン)、U-zhaanといった、牛尾とゆかりの深い面々から寄せられたアルバムについてのコメントが紹介されている。

石野卓球 コメント

お世辞やリップサービス抜きですばらしい作品です。聴くのが楽しいと心から思いましたよ。
もともとある音楽に対する絶対的な信頼感と偽りのない真摯な安定感に冒険心と愛嬌を手に入れましたね。
1ミリの隙なく君は紛れもなく音楽家と呼ぶにふさわしいアーティストになりましたね。牛尾君カッコいいよ。(踊り方はキモいけど)

佐々木敦(評論家) コメント

agraphの新作を聴いて、おそらくは本人が思っていた以上に長い時間がかかったことが、しかと音の端々に刻み込まれている、そう思った。
そしてその結果として、これはタイムレスな作品になっていると思う。
最先端の電子音楽、というよりも、過去百年にも及ぶ音楽の実験と洗練の歴史が、独特なかたちで響き合っている。
たとえばブライアン・イーノの幾つかの作品が、あるいはスティーヴ・ライヒの幾つかの楽曲が、そうであるように、このアルバムもまた、十年後に聴いても、二十年後に聴いても、五十年後に聴かれたとしても、ある絶対的な新鮮さを放ち続けているに違いない。

田渕ひさ子 コメント

真っ暗な夜の空に浮かんだ月が、流れる黒い雲に見え隠れしている。聴き終わると、そんな景色が浮かびました。
全く違うジャンルで活動しているagraphこと牛尾くんの作り出す音楽に、素直に感動できるのは、無機質なようで、その奥にちゃんと赤い血や汗や涙が流れているのを感じられるからだと、このアルバムを聴いて思いました。
暗く汚された、鋭く磨かれた、全ての音に意味を感じ、感動しました。
最近このアルバムばっかり聴いています!

CHARA コメント

ベルリンの冬は寒かったけど
街をゆく人は、雪が降っても傘とか使わない
隠れたイノセンス爆発させたのね
デイビッド・ボウイの死から
自分らしい音をって
アーティストの大切な事を
もう一度確認した人多いと思うけど
東京の冬も寒いけど
どてらを愛して音楽に愛されてるから
大丈夫じゃないかな
もてそうな部分だよ
耳から離れない孤高

内藤泰弘(マンガ家) コメント

「いつも夕暮れを行く感じですね」彼は云った。なるほど。夕暮れ。
今度の夕暮れは遥か遠くまで配列された音の素子が、震えあい息を潜める、深くて深い薄暮の波打ち際の様です。

Koji Nakamura コメント

電子音楽は年々進化していく、進化というか流行り廃り、そして再発見が常におこっている。
agraphが前作から今作までの数年間で何を感じてthe shaderを作ったのか。それを感じることのできる作品。そして変わらない部分もある、変わらない部分は、今度彼に会えたら直接伝えたい。あ、書き忘れていた…アルバム完成おめでとう!

ミト コメント

彼の作る曲の“1秒”は、テンポの速さや音量の大きさで煽るどの楽曲たちよりも濃厚で情報量が多くて、それはまるで普段彼と話す“1秒”の情報量と同じように、刺激的で改新的。

湯浅政明(アニメ監督) コメント

日暮れ時の河川敷、大きく影が動き、空にはモノトーンに近づいた
オレンジ色が残る。人は青みがかったグレーに落ち、架かった橋と、
飛ぶ鳥と、小さな点滅を持つ飛行機。草は最後の光を残し、川面の
光が明滅する。デジタルで捉えた音が、とても自然でアナログな風景を呼び起こす。

U-zhaan コメント

素敵なアルバムですね。5曲目に収録されている「toward the pole」という曲がとても好きです。それはそうと、牛尾さんのお母様から先日メールをいただきました。「憲輔の部屋に漫画の単行本が大量にあって掃除の邪魔なので、もしお好きでしたら内緒でお送りします」と書かれていますが、どうお返事したらよいのでしょうか。

ライアン・ヘムズワース コメント

Boards Of CanadaやClarkといった〈Warp Records〉のアーティストの音楽を聴くと、まるで自分が浮いているような気分にさせられたけど、今はagraphが僕を浮かせてくれる。夜、一番心地良い椅子に腰掛けて『the shader』を聴くんだ。みんなもそうすることを強く勧めるよ。

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