ザ・キャプテンズ、脳疾患が結んだ縁から生まれた新曲MV公開

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ザ・キャプテンズが約8年ぶりのオリジナルフルアルバム(タイトル未定)を来春リリースすることを発表。このアルバムへの収録を予定している新曲「恋のスナイパー」のミュージックビデオがバンドのYouTube公式チャンネルで公開された。

ザ・キャプテンズ

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今年3月いっぱいでケイ伯爵(Key)が脱退し、再び4人編成のギターバンドとなったザ・キャプテンズ。今回発表された「恋のスナイパー」は新たな彼らを感じさせる、激しくスピード感のあるギターサウンドが印象的な楽曲となっている。

ミュージックビデオを監督したのは、ELIZABETH.EIGHTのボーカルを務めるミワユータ。彼女は2014年初めに脳炎で倒れ、後遺症のため音楽を認識できない「失音楽症」に苦しんでいた。知人を介してミワユータと知り合ったザ・キャプテンズの傷彦(Vo, G)は、脳腫瘍の手術を経て復活した自身の経験を話して彼女を激励。ミワユータはリハビリを続けて、今年5月にステージに復帰を果たした。

その後、彼女がELIZABETH.EIGHTの近作のMVをすべて自分で監督していると知った傷彦は、ザ・キャプテンズの新曲MVの制作を彼女にオファー。ミワユータは傷彦への恩返しとしてこのMVを制作した。

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傷彦(ザ・キャプテンズ)コメント

とあるバンドマンの知人を介してミワユータと知り合った。彼女は脳炎の後遺症で音楽を認識できない「失音楽症」に苦しみ、脳腫瘍の手術を経て復活した僕の話を聞かせてくれと言う。僕が彼女に伝えられたことはほんのささやかなことばかりで、手助けになれたのかは分からない。しかし、その境遇にあってなお、創作における熱意を露ほども失わない眼の輝きに感動した。やがて彼女はエリザベスエイトのボーカリストとして見事ステージに復帰したのだが、近作のMVを全て自分で監督していると知って驚いた。ソリッドで時にグラマラスな美意識に貫かれた映像世界。ミワユータならギターバンドとしてのザ・キャプテンズの色気を余すことなくMovieに閉じ込めてくれるだろうと直感した僕は監督をやってくれないかとオファーしたのさ。完成してみて、直感はやはり正しかったと思ってる。

ミワユータ(ELIZABETH.EIGHT)コメント

「僕の出番が来たんだ」傷彦はそう言った。同じ様に脳の病気だったバンドマンに励まされたから、今度は僕が励ます番だ、と私に言った。「大丈夫、きっと歌えるさ」傷彦のその言葉は、音楽が聞こえなくなった私にとって、それは希望、いや予言だった。彼の予言は的中し、私はステージへ再び立つことになる。そしてMVのディレクションを、と言われた時「私の出番が来たんだ」そう思った。恩返し、それの第一幕が開いたのだ。ロマンチックな王子様ではなく、セクシーな抱かれたい男、そんな傷彦を創り、全面に出した。女の子には軽く半日は目が覚めないくらい失神して頂きたい。

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