映画ナタリー

「無限の住人」現場レポ、福士蒼汰に三池崇史が「もっと暴力的に、美しく!」

949

「無限の住人」より、天津影久役の福士蒼汰。

「無限の住人」より、天津影久役の福士蒼汰。

木村拓哉主演・三池崇史監督作「無限の住人」の撮影に、映画ナタリーが密着した。

本作は、沙村広明の同名マンガを原作とした時代劇エンタテインメント。木村扮する不死身の剣士・万次が、杉咲花扮する両親を亡くした少女・凜の用心棒となり、熾烈な戦いに身を投じるさまを描く。

京都・太秦近郊の撮影現場には、木村と杉咲のほか、凜の両親を殺した剣客集団・逸刀流を率いる天津影久役の福士蒼汰、そして女剣士・乙橘槇絵役の戸田恵梨香の姿があった。福士は田中泯演じる吐鉤群との一騎打ちのシーンを経て、物語のクライマックスである万次との決闘シーンへ。リハーサルでは細かい動きやタイミングを、木村が福士をリードする形で三池やアクション監督たちと1つひとつ確認していく。万次と天津のにらみ合いが続くかと思えば、激しく刃を交え、アクションは緩急のある仕上がりに。2人が振り回す武器の風を切る音が聞こえる中、緊張感あふれる撮影が続いた。

本作が時代劇初挑戦となる福士へ、三池から「もっと暴力的に、そして美しく!」という声が飛ぶ場面も。撮影後の取材時、福士はその言葉に対して「撮影中に意識しなくても自然と美しくいられるように、クランクインする前から所作の指導を受けていました。その中で先生から及第点をいただくことができたので、現場では天津の暴力的な部分を大きく出そうと思いながら演じていました」と打ち明ける。これまで好青年役を多く演じてきた福士だが、本作で挑むのは凜の仇討ちの相手となる男・天津。そのキャラクターについて、福士は「槇絵以外には誰にも負けないという絶対的な自信があり、要領がよくて腕も立つ。それが“ラスボス”らしさなのかな」と分析する。

一方の戸田が演じる槇絵は、原作ファンの間でも人気の高いキャラクター。戸田は「原作で“舞い”という表現をしていたので、いかに舞うかを大切に演じています」と語る。元遊女でありながら“最強の女剣士”として万次の前に立ちはだかる役どころだが、戸田は「逸刀流の中で一番強くあるけれど、それは同時に彼女がずっと抱えていた哀しみや苦しみ。誰よりもか弱い彼女のはかなさを体現できればと思っています」と続けた。

初共演にあたり、福士は戸田への印象を「飾りを付けていなくても、その1本の柱だけで輝ける人」と表現。戸田から見た福士は「本当に毒っ気を感じない。澄んだところで静かにふつふつとしていて、前しか見ていないまっすぐな人」だという。また福士は木村とも今回が初共演。木村に「今時こんなに真面目なやつはいない」と言わしめた福士は、「(木村から)役者としても1人の男としても学ぶところが多い」と話す。2005年放送のテレビドラマ「エンジン」以来の木村との共演となった戸田は「恥ずかしさもあった」と照れつつ、「アクションに関して無知な私にコツややり方を丁寧に教えてくださって。安心感をくれるような存在です」と感謝の気持ちを口にした。

「無限の住人」は4月29日より全国ロードショー。

※映画ナタリー Power Push 公開中!
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」福士蒼汰×小松菜奈×東出昌大インタビュー

(c)沙村広明/講談社 (c)2017映画「無限の住人」製作委員会

映画ナタリーをフォロー