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木村拓哉×三池崇史が初タッグ!死なない侍の戦い描く「無限の住人」実写化に挑む

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左より「無限の住人」原作イラスト、三池崇史。(c)沙村広明/講談社 (c)2017映画「無限の住人」製作委員会

左より「無限の住人」原作イラスト、三池崇史。(c)沙村広明/講談社 (c)2017映画「無限の住人」製作委員会

沙村広明のマンガ「無限の住人」の実写映画化が決定。主演を木村拓哉が、監督を三池崇史が務めることが明らかになった。

原作マンガ「無限の住人」は、1993年から2012年に月刊アフタヌーンにて連載された時代劇コミック。江戸時代を舞台に、不老不死の肉体を持つ侍・万次の戦いを描く剣客アクションだ。1997年に第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。英語版が2000年にアイズナー賞最優秀国際作品部門を受賞し、現在までに世界22の国と地域で刊行されているほか、2008年には日本でアニメ化もされている。

木村が演じるのは、“百人斬り”の異名を持つ伝説の侍・万次。唯一の肉親である妹を殺され敵討ちをしたところで謎の老婆に出会い、永遠の肉体を与えられるという役どころだ。劇中では剣客集団・逸刀流に両親を殺された少女・浅野凜の用心棒として、逸刀流に戦いを挑んでいく。2006年の「武士の一分」以来の時代劇映画主演となる木村は、自らが演じる役について「僕自身、好きな世界観ですし、万次を『死ねない』と考えるか、『不死身』ととるかは一線上にあるものだと思います」と分析。さらに「監督もプロデューサーも目線の先に海外を意識しているなと感じましたし、僕自身もヨーロッパはじめ海外の方々にも観ていただけたらと思っていますが、まずはしっかり演じることだと思っています」と意気込みを語っている。

監督の三池は、2016年ゴールデンウイーク公開の「テラフォーマーズ」を手がける一方で本プロジェクトをスタートさせることとなる。近年監督した時代劇では、2010年の「十三人の刺客」がヴェネツィア国際映画祭に、2011年の「一命」がカンヌ国際映画祭に正式出品されている。初タッグとなる木村について三池は、「昭和と平成を串刺しにするスーパースター・木村拓哉を用心棒につけた我ら映画界の逸刀流・三池組は世界最強である」と原作になぞらえたコメントを寄せた。

実写映画「無限の住人」の撮影開始は11月、公開は2017年を予定している。

木村拓哉 コメント

今回参加するにあたって三池崇史さんという存在が大きかったですし、映画監督が映画を撮りたいという前提で自分を欲してくれたということが一番大きかったです。映画監督に求められるというのは役者にとって最もありがたいことなので、「三池崇史監督が僕のことを要してくださった」という事実に、自分の中でなんかざわめいた、という気持ちがありました。
原作は、僕自身、好きな世界観ですし、万次を「死ねない」と考えるか、「不死身」ととるかは一線上にあるものだと思います。原作にある「死なない」ことと「死ねない」ということの向き合いについては、今回の脚本にも描かれているので、そこをどう体現するのか、監督が求めるものがどこなのか、頭でっかちにならずに現場を体感しながら演じたいと思います。
監督もプロデューサーも目線の先に海外を意識しているなと感じましたし、僕自身もヨーロッパはじめ海外の方々にも観ていただけたらと思っていますが、まずはしっかり演じることだと思っています。あとは、三池監督がアクションにしてもドラマにしても、三池監督のエンターテイメントにしてくれるので、もちろん自分の“個”はありますけど、現場では監督の求める“素材のひとつ”だと思うので、共演者、スタッフと集中して現場に臨みたいと思います。

三池崇史監督 コメント

昭和と平成を串刺しにするスーパースター・木村拓哉を用心棒(主人公の万次)につけた我ら映画界の逸刀流・三池組は世界最強である。これはそういう映画です。

沙村広明(原作者)コメント

原作は22年前に始まった自分の処女連載作品なので、いま読み返せば至らぬ点が山のようにありますが、映画がそれらをフォローし、かつ映画ならではの醍醐味を様々に付加していただければ幸いです。大好きな監督さんと日本最高峰の主演、才能ある様々なキャストとスタッフの力を借り、「無限の住人」に再び命が吹き込まれるのを心から楽しみにしています。 

小岩井宏悦プロデューサー コメント

世界22カ国を熱狂させた、このカリスマコミックを映像化するという無謀なチャレンジを現実にできる監督は三池監督しかおらず三池監督が面白がってくれたところから、すべてが始まりました。死なない侍のアクション、壮絶なまでのドラマ、多彩なキャラクター、映像化の困難さは最高レベルです。監督から、木村拓哉くんの名前が出た時に、「死なない侍」という存在が数十年もトップの俳優として色あせない彼の存在感と重なり、アクションを具現化する身体能力、色気、この作品が持つ哲学を支えることができる人間力など、確かに彼しかいない、と目からうろこでした。
昔、テレビドラマ「ラブジェネレーション」を一緒にやってますから話してみます、と監督には言ってみたものの、この徹底的に傷つく壮絶なキャラクターを引き受けてもらえるか、恐る恐る提案したところ現実になりました。
このリリースが世の中に出るまで、信じないようにしています(笑)。
これまで、WBの邦画は国内マーケットを中心にして来ましたが、このコミックを原作として三池監督が撮れば海外映画祭で華々しいきっかけを作り、世界マーケットを目指すという次のステップに行くことができると信じています。
脳内映像では、すでに監督タカシ・ミイケが、俳優タクヤ・キムラを連れてレッドカーペットを歩いています。

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