ピンク地底人3号の自伝的小説「カンザキさん」野間文芸新人賞にノミネート

劇作・演出家のピンク地底人3号による初小説「カンザキさん」が、第47回野間文芸新人賞の候補作に選出された。

「すばる」（集英社）の2025年8月号に掲載された「カンザキさん」は、ピンク地底人3号の半自伝的小説。大学卒業後の引きこもり生活を脱して、家電の配送会社に就職したノミは、パートナーに指名されたベテラン配送員・カンザキさんの無謀な要求と暴力に耐え忍び……。

そのほかの候補作品には浅田優真「親切な殺人」、紗倉まな「うつせみ」、鳥山まこと「時の家」、間宮改衣「弔いのひ」が並んだ。選考委員は小川洋子、川上弘美、川上未映子、高橋源一郎、長嶋有。受賞作の選考会は11月5日に開催される。