本公演は、
作・演出を手がける高畑は、開幕に際し、「ついに幕を開けました。本当に、心から誇れる作品ができたと思っています」「私たち自身や、身近な人たちが今この日本で暮らす中で抱えていることと、誰にでも訪れる『老い』や『死』への不安、そしてそうした避けがたい現実の中に、確かに存在する『希望』や『人間の尊さ』を描きたいと思い、この作品を創作しました。自分自身にとっても、劇団にとっても、何よりも尊い時間を描けたと胸を張って言えます。この作品は、劇団ハイワイヤにとって大きな到達点となる一本です。ぜひ、劇場に足をお運びください」と観客に呼びかけた。上演時間は約2時間。公演は7月30日まで。
高畑裕太コメント
劇団ハイワイヤの第二回公演が、ついに幕を開けました。本当に、心から誇れる作品ができたと思っています。尊敬する先輩から「二作目は大変だよ。本当に大変」と言われていたのですが、まさにその通りでした。ここまで来るのに、苦しい時間や迷いもたくさんありました。「なぜ自分はそれでも演劇を続けるのか?」と聞かれたら、正直その「意味」はまだ分かりません。
けれど少なくとも今、言いたいことや、感じていることが自分の中に確かにあって、この作品が出来上がった時に「あぁ、今、自分は生きているんだ!」という実感を心から強く感じました。
前作は私自身の中学時代の体験をもとにした、いわば半自叙伝のような作品でしたが、今作は、認知症になった親と、現代社会のあらゆるしわ寄せを一身に浴びた、とある男の人生の一幕を描いたオリジナルの物語です。
私たち自身や、身近な人たちが今この日本で暮らす中で抱えていることと、誰にでも訪れる「老い」や「死」への不安、そしてそうした避けがたい現実の中に、確かに存在する「希望」や「人間の尊さ」を描きたいと思い、この作品を創作しました。
自分自身にとっても、劇団にとっても、何よりも尊い時間を描けたと胸を張って言えます。
この作品は、劇団ハイワイヤにとって大きな到達点となる一本です。ぜひ、劇場に足をお運びください。
薄平広樹コメント
この作品はある男が母の介護をきっかけにあらゆるものを手放す過程を描いてます。しかし、この複雑な物語はどのように受け取ってもらえるのか、本当に初日開けてみないとわからないなと思ってました。強いていうなら物凄い嫌悪されて誰かに怒られるか、面白がられるかのどちらかだと思ってました。しかし、開けてみると様々な人に愛してもらえる作品だったようです。物凄い気に入ってもらえて、とてもホッとしてます。誰もが通る現実があるからかもしれません。是非是非劇場にいらしてください!
大竹このみコメント
おかげさまで初日が無事にあけました。ここまで本当に怒涛で、稽古が驚くほどあっという間に終わってしまい、気がついたら本番を迎えておりました。今回、認知症の母親という大事な役をやらせていただいております。私は、おばあちゃんが好きで普段から街で出会ういろんなおばあちゃんのことをよく観察しています。この役を演じるために、高畑くんが以前働いていたデイサービスにもお邪魔させて頂きました。デイサービスの利用者さんと接していて私が感じたのは、老いていくことは、生きていたいろんなことを忘れていくことなんだ、ということでした。親が老いていくのは、何故だかものすごく悲しい気持ちにもなりがちですが、記憶を忘れていくことも、身体(感情も)が思うように動かなくなっていくことも、尊いことだなと思います。腰が曲がってしわしわになった身体には、しっかりとその人の生きてきた証が残っているから。親の老いも、そして自分の老いも、ちゃんと見つめて生きていきたいです。
そんなことを考えながら、今回の作品に参加しています。変な言い方ですが、「老い」を楽しんで演じています! ぜひ、劇場でお待ちしています!
松尾望コメント
本日無事に初日を終え、今は興奮と楽しみとが入り混じる中、稽古でみんなで作り上げてきた世界にお客様と劇場空間とが合わさって、きっとこの作品は毎回色んな顔を魅せてくれる、と感じています。生の舞台ならではの、感性を揺さぶる濃厚な2時間です。私も素直な身体で作品の中に生き続けたいと思います。この素晴らしい機会に心から感謝いたします。
ハイワイヤ 第2回公演「墓場までのかえりみち、ゆりかごからブランコへ。」
2025年7月24日(木)〜30日(水)
東京都 シアター711
スタッフ
作・演出:
出演
※22歳以下料金あり。
関連記事
高畑裕太 @yutatakahata
ハイワイヤ『墓場までのかえりみち、ゆりかごからブランコへ。』二日目終了しました。本日は14:00~/19:00~のマチソワです!
お昼は完売ですが、
今日の19:00~公演はまだお席ございます!当日券もございます! https://t.co/DKi8pEIHSq