竹中香子「サテライト・コール・シアター」、観客はコールセンターの“臨時職員”に

アートワーカー（企画者）向けプログラム「CRAWL」選出企画「サテライト・コール・シアター」が7月4日から21日まで東京・BUGにて上演される。

「CRAWL」は、リクルートホールディングスが運営するアートセンターBUGによる、アートワーカーのためのプログラム。7月には竹中香子が企画・演出を務める「サテライト・コール・シアター」が開催される。

「サテライト・コール・シアター」では、コールセンターのような舞台セットの中、家でのケアに関する物語が繰り広げられる。家でのケアに従事しているホーム・ケアリストたちはナラティブ・パートーナーとのやりとりを3カ月続け、自身のケアの物語を執筆してきた。会期中、コールセンターにはホーム・ケアリストそれぞれの家から電話がかかってくる。電話が鳴ったら、観客はコールセンターの臨時職員として、ホーム・ケアリストたちの声に耳を傾ける……。

出演者には、全国から公募した“家”でのケアに従事するホーム・ケアリストのほかナラティブ・パートナーのうちはし華英、佐々木将史、田村かのこ、萩原雄太、南野詩恵が名を連ねた。

なお7月5日は、田村が講師となる「コミュニケーションデザイン実践ワークショップ～安心と挑戦を両立させる場づくりの練習～」、11日は東京学芸大学名誉教授の野口裕二が登壇し、竹中が利き手を務めるトークイベント 「“いまだ語られなかった物語”を聴く ～ナラティブ・アプローチって何？～」、15日にはナラティブ・パートナー全員が登壇する「ホーム・ケアリストたちの話に耳を傾け続けた5名のナラティブパートナーによる座談会 ～聞くこと / 聴くこと / 訊くこと、そして、誰かを想像すること。～」が開催される。

アートワーカー（企画者）向けプログラム「CRAWL」選出企画「サテライト・コール・シアター」

2025年7月4日（金）〜21日（月・祝）
東京都 BUG

スタッフ

企画者

竹中香子

ナラティブ・パートナー

うちはし華英 / 佐々木将史 / 田村かのこ / 萩原雄太 / 南野詩恵

演出相談

太田信吾