WOWOWプライム・WOWOオンデマンドで6月29日22:00から放送・配信される「ドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』」の完成報告会が、本日6月18日に東京都内で行われ、脚本・監督の
「おい、太宰」は、三谷幸喜が脚本と監督を務める“完全ワンシーンワンカットドラマ”シリーズの第3弾。2011年「short cut」、2013年「大空港2013」に続き、12年ぶりに制作された本作では、海辺を舞台に、太宰治を敬愛する男が時代を超えて奮闘するタイムスリップコメディが展開する。出演者には主人公・小室健作役の田中、太宰の恋人・矢部トミ子役の小池、健作の妻・小室美代子役の宮澤のほか、漁師・打雷次郎役、次郎の双子の兄・四郎役、父親の四郎次郎の3役を演じる梶原善、太宰治役の松山ケンイチが名を連ねた。なお音楽を務めるのは荻野清子。
三谷は、撮影監督の山本英夫のアイデアで舞台が海に決まったと明かし、「浜辺ならタイムスリップしても景色が変わらないだろうと思いましたが、撮影は大変でした」と述べる。撮影中にはカメラが海に落ちたり、過去パートには存在しない救急車のサイレンが入ったり、さまざまなハプニングが起きたのだというが、三谷は「やりたいことが完璧にできた」と満足げな笑みを浮かべた。
プライベートで行くジムで三谷とたまに会うという田中は、“完全ワンシーンワンカットドラマ”シリーズのファンで、「ぜひ参加したい」と三谷に話していたのだという。シリーズに参加した感想について田中は「本当に出演が実現すると思わずうれしかった。すべてが計算された作品になると思ったら、良い意味で大雑把(笑)。過酷だけど楽しかった」と言う。「汗が止まらなかった」と田中が撮影を振り返ると、三谷がすかさず「汗をかきすぎて悲壮感がすごかった」とまぜっ返して笑いを誘う。放送に向け田中は「とても面白くて、途中でワンカットであることを忘れるような楽しい作品ができました」と語った。
小池は「もう一度やりたいと思うような撮影でした。『お芝居ってこういうものだよな』と初心に返れた」と撮影の充実ぶりをのぞかせる。トミ子は19歳という設定のため、三谷から「当時の若い女性の、何でも真っすぐ信じる強さを意識して」とオーダーされたという。小池が「若さを出すために、いつもより高い声で演じました。……若く見えましたよね?」と投げかけると、三谷は「見えた見えた!」とうなずき、「ワンカット撮影なので途中で衣裳やヘアメイクを直せませんが、着物が着崩れても美しかった」と小池を称賛した。
三谷作品に何度も参加してきた宮澤は、いつも三谷がその場で思いついた小ネタをリクエストしてくることを挙げ、「1日1回しか撮影できないのに、今回も『このセリフをここで言って』とか『ここで海に入って』とか急にお願いされた。その結果、私が演じる美代子は、稽古場と撮影最終日で別人のようになった。三谷さんは『これが演劇だよね』と言っていましたが、やるほうは大変」とコメント。これを聞いた三谷が「今回は、ずぶ濡れになると面白い俳優さんに集まってもらったので……」と述べると、宮澤は「私たち、そういうキャスティングなんですか!?」と声を大にし、会見場を笑いで包んだ。
イベントでは、松山と梶原の話題も。小池は松山が演じた太宰について「とてもチャーミング。女性が惚れてしまうのもわかる(笑)」と話し、三谷は「(松山は)突然踊りだしたりして、不思議な人。6日かけて6テイク撮影しましたが、松山さんのお芝居は毎回違っていました」とコメント。また3役を務める梶原について三谷は「あまりに見事な早替えがあります」と見どころをアピールした。
放送に向け三谷は「映像に関わる人たちは、この作品を撮るのがどれだけ大変か観ればわかる。でも裏側がわからないまま観てもらって良いし、観終えてから『これがワンカットなんだ、すごいな』と思ってもらえるはず」と出来栄えに自信をのぞかせつつ、「出演者の“生身”の姿が見どころ。これほど長時間にわたって田中圭を見られる作品はなかなかないと思う。最後は『もういい!』と思うくらい出ています」と冗談交じりにコメント。これを受けて登壇者は「いやいや、もっと田中さんを観たいと思いましたよ(小池)」「自分で書いておいて、なんてこと言うんですか!?(宮澤)」と口々にツッコミを入れ、記者たちを笑わせた。
WOWOWプライム・WOWOオンデマンド ドラマW 三谷幸喜「おい、太宰」放送・配信
2025年6月29日(日)22:00~
脚本と監督:
出演:
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akiko٩( ᐛ )و @akiko22437818
これかなり嬉しいしポイントだし、楽しみ→「これほど長時間にわたって田中圭を見られる作品はなかなかないと思う。」
出ずっぱりお疲れ様&ありがとう!!
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