安藤の実家は、東京都荒川区尾久のとんかつ屋・どん平。同店は、テレビドラマ「孤独のグルメ」でも取り上げられ、地元の人々に愛されている。安藤は「とんかつ屋のたまちゃん」にて、どん平を切り盛りして一家を支えた“肝っ玉”おばあちゃんや、放蕩三昧の祖父、地元で数々の“伝説”を持つ父、太宰治が好きで、病気がちだった母、母を看病した兄、そして彼らを囲む商店街の人々についてつづった。
刊行に際し、安藤は「私は東京は荒川の尾久(オグと読みます)で生まれ、とんかつ屋の娘として商店街で育ちました。友達なんかに話したりすると、昭和のおわりの尾久が、どうやら面白いらしいのです。そんなことで、記憶をたよりに当時の商店街のことや私の周りにいた大人たちについて書いてみました。書き進めていくと、物語のようになっていく感じが面白かったですし、そんな尾久物語のおかげで役者という仕事に興味をもったのかも知れません。カバー絵の“赤いセーターを着た後ろ姿の女の子”の元気を、楽しんでくださると嬉しいです」と語った。
なお本書の発売を記念し、6月6日には東京・芳林堂書店 高田馬場店にて、発売記念のトーク&サイン会を開催。トークゲストには、文筆家で、桃山商事代表でもある清田隆之が登壇する。
naohi @karala52080548
どん平の前で「久しぶりに食べに来たわ」というおばあさんの声が聞こえた。気が付くと、コロナ前のにぎやかな頃に時間が戻されたようで魔法のようで・・・ https://t.co/kuScb0GnUS