音楽をブランドン・リー、脚本・歌詞をワン・ヨンボムが手がけるミュージカル「フランケンシュタイン」は、日本では
囲み取材で、中川は「初日に向けて一歩一歩、確実に登っている感覚があります。この作品は、韓国では10周年を迎え、私たちにとっては3度目の上演。3度目ということで高みを目指す心の準備は万全です」と語った。小林は「とんでもない作品だと改めて感じます。新キャストとして僕と太星くんが入り、2025年に今の風を持つ『フランケンシュタイン』をお届けできれば」と意気込む。
初日に向けて「楽しみでしかない」と期待を述べる加藤は、「僕はこの作品の大ファン。先ほど小林くんと島くんのゲネプロを観て、本当に素晴らしい!と歓喜に打ち震えました。一方で、僕は3度目の出演ということで、稽古場では“新しいものを作る”ことを考えすぎていたかもしれないなと。一度原点に立ち返ることの大切さを感じ、ようやく自分の方向性が固まったと思っています。新鮮な気持ちで臨みたい」と言葉に熱がこもる。
「アッキーさんと加藤さんが作り上げてきたこの作品を、いい意味でぶち壊せたら」と気合いが入る島は、記者から中川と加藤が俳優としてどう見えるかと問われると、「ほんと大好き」と急にデレる。「すごくファンになってしまいました。お芝居も歌唱力も人間性も素晴らしいお二人が、作中では激しいことをされていて……。それを観たときは僕も心がドキドキしましたし、きっとお客さんも喜んでくれるのだろうと側から見て思いました」とコメントし、周囲の微笑みを誘った。小林も稽古場では中川と加藤からアドバイスをもらったそうで、「お二人には積み重ねてきた歴史があり、覆せない時間というものがありますが、僕と太星くんも一緒に作品を作り、毎日バトンを渡していく身。おこがましいですが、先輩方と肩を組むような気持ちでやらせていただきました」と振り返る。
囲み取材では、中川がゲネプロ中に、アンリ(加藤)との別れのシーンで指を負傷したエピソードも。アンリがキラーナンバー「君の夢の中で」を歌い、ビクター(中川)と激しく抱き合うシーンで、中川は勢いのあまり自身の両手を突き指のようにぶつけてしまい、右手の薬指を捻挫したのだとか。すると中川はその痛みを感じながらひらめいたそうで、「ビクターは自分が生み出した怪物に酷いことをするんですが、それに伴う(ビクターの)痛みや苦しさも、作品のテーマになっているのではないかなと。『この痛みは必要な痛みだ』という蜷川幸雄先生からいただいた言葉を思い出していると、そんな事態を知らない和樹さんが素晴らしい表情で僕の手をぐわっと握りしめて。そのときに『ああー! これかあー!』と思った(笑)」と明かすと、会場からは大きな笑いが。中川は「痛みを乗り越えるシーンだと思って、楽しみにしていただけたら」とアピールした。
上演時間は約3時間。東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)公演は4月30日まで。その後、本作は5月5・6日に愛知・愛知県芸術劇場 大ホール、10・11日に茨城・水戸市民会館 グロービスホール、17日から21日まで兵庫・神戸国際会館 こくさいホールでも上演される。
ミュージカル「フランケンシュタイン」
2025年4月10日(木)〜30日(水)
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
2025年5月5日(月・祝)・6日(火・祝)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
2025年5月10日(土)・11日(日)
茨城県 水戸市民会館 グロービスホール
2025年5月17日(土)〜21日(水)
兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール
スタッフ
音楽:ブランドン・リー
脚本・歌詞:ワン・ヨンボム
潤色・演出:
訳詞:
出演
ビクター・フランケンシュタイン / ジャック:
アンリ・デュプレ / 怪物:
ジュリア / カトリーヌ:
ルンゲ / イゴール:
ステファン / フェルナンド:
エレン / エヴァ:
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中川晃教 @nakagawa1982aki
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