本公演は“タメ”、つまり同い年の荒牧と植田が立ち上げた企画。キャストは全員2人と同じ35歳の代となり、
35歳のトモキ(赤澤)、ゆーぼー(植田)、ノブ(櫻田)、やっちん(冨森)が、中学時代仲良しだったうみお(荒牧)と20年ぶりに再会したのは、彼のお通夜だった。4人は、卒業式の日にけんかをしてから疎遠になっていたうみおのことを思い出そうと、タイムカプセルを探す。掘っていた穴に転落してしまったトモキが這い出ると、20年前にタイムスリップしていて……。なお、日替わりゲストが演じるのは、5人の中学時代の教師はるちん役。ゲネプロではアントニー(
本作では、仲間と疎遠になってしまう人生をやり直そうとする同級生たちの姿が、同い年のキャストによって息ぴったりに、そして熱量高く描かれた。2025年と2005年を行き来する同級生役の5人は、スーツ姿の35歳と制服姿の15歳を演じ分ける。15歳のうみおと一緒に、35歳になったほかの4人が馬跳びで遊ぶシーンでは、“おじさん”4人の体力のなさが浮き彫りになり、会場の空気が和んだ。
劇中には、キャストおよび登場人物の“世代”を感じさせるアイテムが多数登場。2005年にタイムスリップ中のシーンで、15歳のゆーぼーが当時流行した携帯電話・FOMAを取り出すと、それが何であるかを“天の声”が解説。また、15歳のうみおが遊戯王カードの価値の高いカード・青眼の白龍(ブルーアイズ)を剥き出しで持っていると、35歳のゆーぼーが「スリーブに入れて保管して」と声をかけるなど、クスリと笑えるような場面がちりばめられている。
未来を変えようと最初に動き出すトモキ役の赤澤は、15歳のうみおたちに不審者扱いされてしまう35歳の彼の焦りをコミカルに好演。そんな15歳のうみおを、荒牧は生意気さと純粋さを持つ中学生として可愛らしく演じた。植田は弁護士となったゆーぼーをスマートに、冨森はムードメーカー的なやっちんを情熱的に表現。学生時代から変わり者だったノブを演じた櫻田は、独特の間合いと、穏やかな佇まいに似つかない突飛な言動で、たびたび客席の笑いを誘った。
赤澤は「今まで同い年の俳優との会話の中で幾度となく繰り返されてきた『タメで舞台やりたいよね』がついに実現します。こんな機会に恵まれたことに全力感謝し、全力で楽しんでいきたいと思います」と意気込み、荒牧は「35歳の大人たちが板の上で遊びまくります。稽古の段階から、『これはもうめちゃくちゃ面白くなるのでは……!』とワクワクしておりました。植ちゃんの演出も素晴らしいです」とアピール。植田は「コメディかつハートフルで胸にジンと来るような物語となりました」「どうかあなたに届く物語でありますように」と思いを込める。
櫻田は「公演を観に来ていただくのも楽しみですが、万全な状態の皆さんを舞台上から見るのも楽しみにしています。あなたが思っている以上に私は皆さんのことを見ます。油断しないでください」と述べ、冨森は「とにかく面白い! 僕らの青春をぜひ劇場で心に刻んでいただけたらと思います」と観客に呼びかけた。
上演時間は約1時間45分。公演は1月26日まで行われる。なお既報の通り、26日の12:00開演回と17:00開演回ではニコニコ生放送で生中継が行われる。
赤澤燈コメント
タメ劇ついに開幕します!!
今まで同い年の俳優との会話の中で幾度となく繰り返されてきた「タメで舞台やりたいよね」がついに実現します。
こんな機会に恵まれたことに全力感謝し、全力で楽しんでいきたいと思います。
2025年のスタートはタメ劇を観てぜひハッピーな気持ちになってくださいませ。
僕らの世代のハッピーな演劇をお届けします。
荒牧慶彦コメント
いよいよタメによる舞台、「タメ劇」が開幕です。35歳の大人たちが板の上で遊びまくります。稽古の段階から、「これはもうめちゃくちゃ面白くなるのでは……!」とワクワクしておりました。植ちゃんの演出も素晴らしいです。一緒に遊んでいる気持ちで観ていただけたらなと思います。笑いあり、涙ありのタメ劇、楽しんでください!
植田圭輔コメント
同い年が集まり、企画が生まれ、一つの物語が生まれた今作はコメディかつハートフルで胸にジンと来るような物語となりました。
今作における詰め込みたかったものは、誰しも抱く後悔と叶うはずのない願い。がテーマとなっています。
例えば、そんなチャンスが訪れたとして、そんなに簡単にはうまくいかないってことも伝えたいし、その中でそのチャンスをどう活かすかという人間の心みたいなものもバックボーンとして描きたいなと思いました。とはいえ物語はコメディで運びますし、面白さと優しさでコーティングしたいなと思い今作に向き合わせていただきました。
この物語を新年一発目に選んでよかったと思わせるだけのチーム感をしっかりと築いてこられたと思っています。どうかあなたに届く物語でありますように。
櫻田佑(トンツカタン)コメント
私たちの準備はできました。
皆さんの準備はできていますか?
スマホは持ちましたか? 撮影タイムもございます。
体調は崩していませんか? 何よりも大切なのは35歳のおじさん数人ではなく、あなたの心と身体の健康です。お手洗いには行きましたか? 私は割と近いので、出そうになくても一応行っておく派です。公演を観に来ていただくのも楽しみですが、万全な状態の皆さんを舞台上から見るのも楽しみにしています。あなたが思っている以上に私は皆さんのことを見ます。油断しないでください。
それでは劇場でお待ちしております。
冨森ジャスティンコメント
いよいよ開幕ということで、やっとこの作品を皆さんにお届けできることを、とっても嬉しく思います。何も難しいことはなく、素直に面白いと思える作品です。僕としてはもちろんやっちんの活躍を観ていただけたらと思いますが、舞台上で起こる様々な事を見逃して欲しくない気持ちもあります。とにかく面白い! 僕らの青春をぜひ劇場で心に刻んでいただけたらと思います。そして、皆さんの今年の初観劇が素晴らしいものになりますように。
舞台タメ劇 vol.1「タイムカプセル Bye Bye Days」
2025年1月9日(木)〜26日(日)
東京都 紀伊國屋ホール
スタッフ
企画・プロデューサー:
脚本:
演出:
出演
トモキ(茜沢智樹):
うみお(徳留海雄):荒牧慶彦
ゆーぼー(小山優作):植田圭輔
ノブ(塩崎伸生):櫻田佑(
やっちん(堀井康人):
はるちん(春田里志)※回替わりゲスト:
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