20年前に刻まれた言葉を今響かせる、7度「三月の5日間」明日まで

7度「三月の5日間」が、去る12月5日に東京・BUoYにて開幕した。

「三月の5日間」は、チェルフィッチュ・岡田利規の第49回岸田國士戯曲賞受賞作。作中では、2003年、アメリカ軍がイラク空爆を開始した3月21日（アメリカでは20日）を間に挟んだ5日間における、若者たち数組の行動が描かれる。演出家の伊藤全記と俳優の山口真由による劇団・7度は、同作を“独り芝居”として立ち上げる。

開幕に際し、7度は「実際、創作をしてみて、2004年にこの演劇が上演されたというのは、とてもすごいことだと実感しております。岡田さんは、勇気を持って臨んだのだと思います、私たちも勇気をもって臨みます。チェルフィッチュ特有の超リアル日本語と、台詞に合わせた独特な動きによって、強い影響力を生み出してきた作品。それに対し、私たち7度は、いったんその上演形式とテキストを切り離し、今一度、言葉を、聞いてもらいたいと思っております。20年前に刻まれた言葉は、2024にどんな響き方をするのか。街の亡霊を観るように、自分の中の記憶を辿りながら観ていただきたいです」と思いを語った。

公演は明日12月8日まで。