アンソニー・シェファー作「スルース」は1970年にイギリスで発表され、1971年にトニー賞演劇作品賞を受賞したミステリー。1972年、2007年に映画化され、日本でもさまざまなキャストにより上演が重ねられてきた。今回は、
著名なミステリー作家アンドリュー・ワイク(升)は、妻の浮気相手マイロ・ティンドル(戸塚)を自身の邸宅に呼び出し、金庫に眠る高価な宝石を盗み出してほしいと持ちかける。そうすればマイロは宝石とアンドリューの妻を手に入れ、アンドリューは宝石にかかっている保険金で愛人と幸せに暮らせると言う。アンドリューに乗せられたマイロは、筋書き通りにピエロの衣裳を着てアンドリュー邸に侵入するが……。
初日公演を目前にし、升は「これまで積み重ねてきたことを信じて、2人で力を合わせて良い初日を迎えられたら」と意気込む。戸塚は「稽古の半ば、ステージ上に2人しかいないことに、ちょっとやけになった」と笑いながら二人芝居の苦労をにじませ、「先輩の胸を借りるつもりで、升さんに飛び込んでいこうかなと思っています」と升に信頼を寄せた。
見どころについて、戸塚は「アンドリューと、彼の奥さんを愛してしまったマイロの“闘い”に注目してほしいです。舞台の構造も、前半・後半とスポーツの試合のようになっていますので、ゲーム感覚で楽しんでいただけると思います」とコメント。升は「第1幕と第2幕がまったく違う世界なので、俳優としては2幕ものというより、別の作品を2本立てでやっているような気持ちになる。お客さんにもその意外さを感じていただけるのでは」と話し、「親子ほど年の離れた2人の男が、ああだこうだとバトルを繰り広げているので、その様子を客観的に観ると楽しいんじゃないかな」とアピールした。本作の大変さを記者から問われた升は、二人芝居ならではのセリフ量の多さに言及し、「これまで経験したことのない未知の世界で、プレッシャーにもなっているし、大きな壁にもなっています。さらに本作は翻訳劇で、1970年代の物語なので、人名や地名、時代背景がなかなか身体に染み込んでこない。そういう意味で、かなり想像を絶する作品です」と語った。
当初マイロ役で出演予定だったが、療養のため出演見送りとなった
囲み取材では、過酷な二人芝居を乗り越えるために健康面で気を付けていることについて、記者が2人に問う場面も。戸塚は「日頃から腸内環境を意識しています。なので、自分がちょっと調子悪いときは全部腸内環境のせいにしていますし、自分以外の方がちょっとピリついているなというときも、腸内環境が悪いんだなと思って見ています(笑)」と意外な秘訣を明かし、笑いを誘った。
上演時間は約2時間30分。本作は7月28日までよみうり大手町ホールで上演され、その後、8月3・4日に京都・京都劇場で上演される。
SLEUTH / スルース
2024年7月18日(木)〜28日(日) ※公演終了
東京都 よみうり大手町ホール
2024年8月3日(土)・4日(日) ※公演終了
京都府 京都劇場
スタッフ
作:アンソニー・シェファー
演出:
出演
※マイロ役で出演予定だった橋本良亮は出演見送りになりました。
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升毅が #ABCZ #戸塚祥太 に男気感じる「 #スルース 」開幕、“想像を絶する”二人芝居に - ステージナタリー
SLEUTH / スルース
7月18日(木)~2024年7月28日(日)
東京都 よみうり大手町ホール
8月3日(土)~2024年8月4日(日)
京都府 京都劇場
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