「先生の背中~ある映画監督の幻影的回想録~」は
また、撮影所の面々として、
公演は6月8日から29日まで東京・PARCO劇場、7月5日から7日まで大阪・森ノ宮ピロティホール、11・12日に福岡・J:COM北九州芸術劇場 大ホール、15日に熊本・市民会館シアーズホーム夢ホール、19・20日に愛知・東海市芸術劇場 大ホールにて。チケットの一般販売は、東京公演が4月12日、福岡・熊本公演が26日、愛知公演が5月24日、大阪公演が6月8日にスタート。鈴木、行定、中井のコメントは以下の通り。
鈴木聡コメント
小津監督の映画はユーモアとせつなさいっぱいで、そして何より、美しい。監督の演出力はもちろんなんだけど、登場人物の一人一人が美意識というか人生の美学のようなものを持っているから、のような気がするんですね。だから貧しくても平凡でも美しい。それは、すべてを失くした焼け跡から人間の生活をやり直そうとした昭和(20年代~30年代)という時代の美しさなのかもしれません。「先生の背中~ある映画監督の幻影的回想録~」は、晩年を迎えた映画監督が、交際のあった女性たちの幻想に悩まされ撮影現場で立ち往生する、という可笑しな一日を描いた物語。主人公は「小田先生」であり、あくまでもフィクションですが、小津映画や小津監督の人生に大いにインスパイアされています。それを小津監督と深ーい関りがおありになる中井貴一さんが演じ、映画にも演劇にも深ーい愛情をお持ちの行定勲さんが演出してくださる。楽しみ過ぎます。昭和という時代や映画がお好きな方も是非!
行定勲コメント
近代日本映画史に密接に関わっている名優、中井貴一さんが語る話には、日本映画の礎となる著名な人物がたびたび登場する。なかでも中井さんの父、佐田啓二さんと中井さんのお母様の結婚にまつわる話に、巨匠小津安二郎監督が絡んでくるエピソードに私は最も心を掴まれた。いつかこの話をモチーフにした作品を作りたい。憧れの日本映画全盛期を舞台にした物語を。そこに共鳴してくださった名脚本家、鈴木聡さんがその時代の日本映画のバックグラウンドを調べている中で、小津映画の核となる人々の姿が浮かんできました。小津安二郎を神格化するのではなくひとりの人間として魅力的に、小津に名付けられた中井貴一が現代に繋いでいく。私なんぞがそこに関わっていいものかと、戸惑いながらも、巨匠が映画と真摯に向き合う姿を描ける幸せを噛み締めながら悩みながら演出させていただく所存です。映画監督のはしくれである私にもある孤独と苦悩をユーモアを交えて描こうと思います。これは、小津版の「8 1/2」になるのではいかと密かに思っています。
巨匠を惑わす5人の女性たちには、この上ない多彩な女優が集まった。演劇ファンはもちろんのこと、映画ファンも楽しめる舞台を目指します。お楽しみに!
中井貴一コメント
元々は、何かの打ち合わせのおり、私が我が家と小津安二郎監督との繋がりを、うっかりお話ししたことがこの企画の発端(笑)。ご存知の方も多いと思いますが、その繋がりは深く、私にとって深過ぎるが故に、お引き受けする事には躊躇もありました。しかし、映画人として、舞台で「人間・小津安二郎」を残したいという行定監督の強い言葉で、出演を決めさせて頂きました。私が1歳の歳に亡くなった小津先生ですから、似せようにも記憶がありません。ですので、物真似ではなく、幼い頃から、我が家に伝わる小津イズムを胸に、精一杯演じたいと思っております。あちらの世で、先生にお会いした時に、怒られない様に。まだまだ、どうなることやら分かりませんが、私のモットーである、エンターテイメントを大切に、面白い舞台になりますよう務めさせて頂きます。
では、劇場で。
パルコ・プロデュース2025「先生の背中~ある映画監督の幻影的回想録~」
2025年6月8日(日)〜29日(日)
東京都 PARCO劇場
2025年7月5日(土)〜7日(月)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
2025年7月11日(金)・12日(土)
福岡県 J:COM北九州芸術劇場 大ホール
2025年7月15日(火)
熊本県 市民会館シアーズホーム夢ホール
2025年7月19日(土)・20日(日)
愛知県 東海市芸術劇場 大ホール
ゆっくり(多肉植物&登山) @yukkuri_taniku
中井貴一主演「先生の背中」小津監督作品の世界観意識したビジュアル解禁、追加キャストに久保酎吉ら(コメントあり) https://t.co/IQe1KRMi8b