第11回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞の受賞に劇団俳優座・眞鍋卓嗣「喜びもひとしお」

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第11回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞の贈賞式が、去る3月29日に東京都内で行われた。

第11回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞の贈賞式より。(c)公益財団法人早川清文学振興財団

第11回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞の贈賞式より。(c)公益財団法人早川清文学振興財団

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劇団俳優座「閻魔の王宮」より。(撮影:若井なおみ)

劇団俳優座「閻魔の王宮」より。(撮影:若井なおみ)[拡大]

受賞作品には、劇団俳優座による「閻魔の王宮」が選ばれた。本作は、フランシス・ヤーチュー・カウィグの戯曲「閻魔の王宮」を、小田島恒志の翻訳、眞鍋卓嗣の演出で立ち上げたもので、作中では、中国の河南省で実際に起きたHIV集団感染事件を題材にした物語が描かれた。受賞に際し、眞鍋は「カンパニー一同が前を向いて、“いい作品を作るぞ”という気概で出来上がったことが誇らしく、そうして上演した作品がこのような賞をいただき、喜びもひとしおでした。世の中が混沌としてきたことに加え、演劇の現場を取り巻く環境も厳しくなっています。大きく何かを変えなければならない時がきているように感じています。演劇には力がある、それは皆さん感じていることだと思います。これからも世の中に対し何ができるかを考え、進んでいきたいと思います」とコメントした。

早川書房と公益財団法人 早川清文学振興財団が主催する「悲劇喜劇」賞は、選考委員と批評・評論家の劇評意欲を刺激する優秀な演劇作品を顕彰することを目的とした賞。第11回の受賞作は、杉山弘、濱田元子、矢野誠一が選考委員を務める選考会で決定され、劇団俳優座には正賞として雑誌「悲劇喜劇」にちなんだ賞牌、副賞として100万円が贈られた。選考過程の採録と、各選考委員それぞれが推薦する作品の劇評は、4月6日発売の「悲劇喜劇」(早川書房)5月号に掲載される。

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劇団俳優座 @haiyuza

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