劇団温泉ドラゴンの限界を突破した作品、シライケイタが自信「キラー・ジョー」開幕

「温泉ドラゴン 第18回公演『キラー・ジョー』」が、昨日3月15日に東京・すみだパークシアター倉で開幕した。

トレイシー・レッツ作の「キラー・ジョー」は、底辺を生きる家族の、人生一発大逆転をかけた保険金殺人計画を描いた作品。 2019年に劇団俳小でシライケイタ演出により「殺し屋ジョー」のタイトルで日本初演された。今回の公演では、表の顔は警官だが裏の顔は殺し屋のジョー・クーパー役を阪本篤、筑波竜一、いわいのふ健がトリプルキャストで務める。

開幕に際し、シライは「劇団温泉ドラゴンの限界を突破した作品になりました。是非『こんな作品見たことない』という体験をしにきてください。これが、今の僕たちの精一杯です」と手応えを明かした。

公演は3月24日まで。

シライケイタ コメント

遂に幕が開きました。暴力描写や性描写が際立った作品ですが、ここで描かれている世界は間違いなく、現代社会を切り取った断面の一部です。全てのキャストとスタッフが一切の妥協を許さず、それぞれの持てる能力を最大限発揮してくれた、まさに演出家冥利に尽きる稽古場でした。劇団温泉ドラゴンの限界を突破した作品になりました。是非「こんな作品見たことない」という体験をしにきてください。これが、今の僕たちの精一杯です。

阪本篤 コメント

今回も、とても素敵で魅力的なゲストの方々に集まっていただきました。今回はジョー役が、阪本・筑波・いわいのふのトリプルキャスト公演となっております。タイムスケジュールが変則的となってしまいご不便をおかけしますが、お時間ございましたら是非劇場に足をお運び下さい。ご来場こころよりお待ちしております！

また、よろしければ全キャストを観比べて、トリプルキャスト公演をお楽しみいただければ幸いです！

筑波竜一 コメント

今回、劇団員三人がジョーをやり、最高で最強のゲストの方たちと一生懸命作品を作ってます!! 是非、劇場にお越し下さい。お待ちしております。

いわいのふ健 コメント

今回の役、ジョー・クーパー。

表は刑事、裏は殺し屋。とても深く難解な台本。掘り下げれば掘り下げるほど色んな可能性に溢れている。僕は演じていてジョーに美しさを感じてしまう所がある。ジョーがドティと出逢う。自分の道理を曲げてもいいとさえ思ってしまう存在と出逢った時ジョーはどうなっていくのか、本番4回を通じて毎回発見の日々が続くと思う。是非劇場で見届けてほしい。