松尾スズキ・リアルワークプロジェクト「命、ギガ長スzzz(ズズズ)」が、2月25日に京都・京都芸術劇場 春秋座で上演される。
松尾スズキ・リアルワークプロジェクトは、2023年に京都芸術大学舞台芸術研究センターの教授に着任した
本プロジェクトについて松尾は「35年ほど芝居をやってきましたが、初めて大学の学生たちと演劇を作りました。演劇を学んでいるものもいれば、文芸、映画、デザインを専攻しているものまで舞台にあげてしまいます。だから言ってしまえば純然たる素人と芝居を作ろうというのです。素人でもありZ世代でもある彼ら。初めはあまりの共通言語のなさに、戸惑い、あまりの体の弱さに心配し……気がつけば、東京に帰っても延々彼らのことを考え続けているのです。彼らがどうすればこの1年で『なにかをへて』『なにかをえて』くれるのか、ああだこうだと思い、試行錯誤の日々でした。正直、苦しかった。それでも、思えば自分もデザイン学科の身ながら、大学時代演劇に出会い、そのおもしろさにのめりこみ、今があるわけです。ズブの素人でした。そう思えば、なにやら彼らが愛おしく、演劇のとてつもない魅力を少しでも感じてもらやあいいじゃないかと開き直り、なんとかここまで漕ぎ着けました。自分が彼らを成長させられたのか、彼らが自分を成長させてくれたのか。それは、きっとおいおいこの先、わかってくるのだと思います」とコメントした。
チケット料金は500円。なお、ふるさと納税を活用した大学における地域連携等推進事業補助金により、京都市民もしくは京都市内の学校に通う学生はチケット代が無料となる。参加学生のコメントは以下の通り。
参加学生 コメント
一年前、専攻も学年も異なるメンバーが稽古場に集まった。……松尾スズキ?? あ、靴下かわいい。期待と不安が入り混じる私たちに、松尾さんは「素人の時間をいかに濃く過ごすかです」という言葉をかけてくれた。毎月、特別講師をお迎えし松尾さんと共に発声やパントマイムを一つずつ教わる。また過去の上演映像の分析にも取り組み、稽古を重ねた。だんだん知る、松尾さんの凄さ。だんだん気付く、演劇の難しさ。観劇離れ世代の当事者にある私たちは、この「演劇」が詰まった作品にどう向き合えばいいのか。未だに正解は分からない。しかし「分からない」に1年のたうちまわった結果、不思議に現実味をもつ光景が浮かび上がってきた。まだ夢半ばの私たちが、50代や80代の「命」を描こうとする。そんな葛藤と奮闘をぜひ観に来てください。
松尾スズキ・リアルワークプロジェクト「命、ギガ長スzzz(ズズズ)」
2024年2月25日(日)
京都府 京都芸術劇場 春秋座
作・演出:
出演:末松萌香、田中愛乃、丹野琳仁、藤村栞那、松浦輝海、三井春花、八上心寧、山川豹真
京都芸術大学 @kua_pr
松尾スズキ、学生たちと立ち上げる「命、ギガ長スzzz」に「なんとかここまで漕ぎ着けました」(コメントあり) https://t.co/iYImcA4fng
チケットは本日から発売!