“悪人”とされた平重衡が最期に見つけたのは…ルドルフ「その犀はひとり行く」再演が開幕

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ルドルフ「その犀はひとり行く」が、本日12月1日に愛知・メニコン シアターAoiで開幕する。

ルドルフ「その犀はひとり行く」より。(撮影:羽鳥直志)

ルドルフ「その犀はひとり行く」より。(撮影:羽鳥直志)

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ルドルフ「その犀はひとり行く」より。(撮影:羽鳥直志)

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ルドルフは京都を拠点に活動する演劇ユニット。今回は、2021年に初演した「その犀はひとり行く」をリクリエーションする。主人公のモデルは、平安末期の武将・平重衡。善良な人柄として知られていたが、源平騒乱を経て、平家滅亡後は悪人として処刑され……。脚本・演出を筒井加寿子が手がける本作には、小谷俊輔、鳩川七海、二口大学、松岡咲子、F.ジャパン、豊島由香、勝二繁が出演する。

ルドルフ「その犀はひとり行く」より。(撮影:羽鳥直志)

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開幕に際し筒井は、重衡について「平時の彼は心遣いとユーモアに溢れた人柄で周囲の人々から随分と愛されたそうなので、父の命により行かざるを得なかった戦には相当に苦しんだことと思います」と述べ、「しかし、最期には阿弥陀仏の向こうに、何かとても大切なものを見出したようです。それを体験できる時間になればと願って作った作品です。人生の重さに苦しむ皆さんの心が、この作品でちょっとだけでも軽くなったりすればいいな、と、ちょっと大それたことかもしれませんが、そんなふうに思っています」と語った。

上演時間は休憩含む約2時間20分。愛知公演は12月3日までで、その後、8日から10日まで東京・シアターグリーン BOX in BOX THEATERにて上演される。

筒井加寿子コメント

望み通りの人生を生きるために力を尽くすことはとても尊いことですが、現実では望みの多くは叶うことはありません。世の中は、本人の力ではどうにもならないことだらけだからです。ルドルフの作品は、そんなどうしようもなさをいかにして受け入れ生きていくかを描こうとしてきたように思います。

本作の主人公のモデルとなった平清盛の五男・重衡は、源平争乱において武将として活躍しますが、平氏は滅亡し、自身も南都焼討を行った大罪人として斬首刑に処されました。処刑の際には阿弥陀如来像に祈りながらこの世を去ったと伝わっています。平時の彼は心遣いとユーモアに溢れた人柄で周囲の人々から随分と愛されたそうなので、父の命により行かざるを得なかった戦には相当に苦しんだことと思います。しかし、最期には阿弥陀仏の向こうに、何かとても大切なものを見出したようです。それを体験できる時間になればと願って作った作品です。人生の重さに苦しむ皆さんの心が、この作品でちょっとだけでも軽くなったりすればいいな、と、ちょっと大それたことかもしれませんが、そんなふうに思っています。よろしければぜひお越しください。

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ルドルフ「その犀はひとり行く」

2023年12月1日(金)~3日(日)
愛知県 メニコン シアターAoi

2023年12月8日(金)~10日(日)
東京都 シアターグリーン BOX in BOX THEATER

原案:「平家物語」
脚本・演出:筒井加寿子
出演:小谷俊輔、鳩川七海、二口大学、松岡咲子、F.ジャパン、豊島由香、勝二繁

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読者の反応

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F.ジャパン @fatsjapan

ルドルフ「その犀はひとり行く」@メニコンシアターAoi
本日1ステージ目が無事に終わりました。
このツアーは東京公演の12月10日で千秋楽を迎えるのですが、今はそれでも続いていくのかもしれないと思っています。
上演がなくても続いていくものがあるのだと。
私は続けたいと思っています。 https://t.co/sk1b1PT8aV

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