平重衡の苦悩とその境地に迫る、ルドルフ「その犀はひとり行く」再演

4

24

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 5 7
  • 12 シェア

ルドルフ「その犀はひとり行く」が12月に愛知・東京で上演される。

ルドルフ「その犀はひとり行く」ビジュアル

ルドルフ「その犀はひとり行く」ビジュアル

大きなサイズで見る

ルドルフは京都を拠点に活動する演劇ユニット。本作は2021年に初演された作品で、同作をリクリエーションする。

主人公のモデルは、平安末期の武将・平重衡。善良な人柄として知られていたが源平騒乱を経て、平家滅亡後は悪人として処刑され……。

上演に向けて脚本・演出を手がける筒井加寿子は「この作品を作ろうと思い立ったのは、重衡の苦悩と彼が最期に辿り着いた境地に至る過程を描くことが、同様の境遇にある「現代の重衡」たちにとって救いになり得るのではないかと考えたからでした。初演時に数多くの方から様々な形でご好評をいただいた本作を、よりブラッシュアップした形で、またこれまで出会ったことのない観客の皆さんに広くお届けしたいと考えています」とコメントした。

公演は12月1日から3日まで愛知・メニコン シアターAoi、8日から10日まで東京・シアターグリーン BOX in BOX THEATERにて上演される。

筒井加寿子コメント

主人公のモデルとなった平安末期の武将・平重衡は、優しくユーモアのある人柄で周囲の人々から愛されながら、当時栄華を極めた武家の一族に生まれついたことから幾多の戦乱に巻き込まれ、「悪行」に手を染めることを余儀なくされました。平家滅亡後には寺院焼討の大罪人として斬首刑に処され、29年の短い生涯を閉じます。望まぬ行いにより理不尽ともいえる形で極悪人とされながら、処刑場での重衡は堂々としていて、その姿に多くの人が涙したと伝えられています。この作品を作ろうと思い立ったのは、重衡の苦悩と彼が最期に辿り着いた境地に至る過程を描くことが、同様の境遇にある「現代の重衡」たちにとって救いになり得るのではないかと考えたからでした。初演時に数多くの方から様々な形でご好評をいただいた本作を、よりブラッシュアップした形で、またこれまで出会ったことのない観客の皆さんに広くお届けしたいと考えています。

この記事の画像(全1件)

ルドルフ「その犀はひとり行く」

2023年12月1日(金)~3日(日)
愛知県 メニコン シアターAoi

2023年12月8日(金)~10日(日)
東京都 シアターグリーン BOX in BOX THEATER

原案:「平家物語」
脚本・演出:筒井加寿子
出演:小谷俊輔、鳩川七海、二口大学、松岡咲子、F.ジャパン、豊島由香、勝二繁

全文を表示

読者の反応

  • 4

パラ子 @parako225

全力応援❤️ https://t.co/nLac881UoN

コメントを読む(4件)

関連記事

ルドルフのほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 ルドルフ / 筒井加寿子 / 二口大学 / F ジャパン の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします