ミュージカルジョジョ始動！宮野真守が太鼓判「キャストみんなジョジョ顔」

荒木飛呂彦のマンガ「ジョジョの奇妙な冒険」（集英社）を原作とした「ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』」の製作発表記者会見が、昨日11月16日に東京都内で行われ、キャストの松下優也、有澤樟太郎、宮野真守らが出席した。

「ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』」は、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズより、物語の始まりを描く「第1部 ファントムブラッド」をベースにしたミュージカル。脚本・歌詞を元吉庸泰、演出・振付を長谷川寧、音楽をドーヴ・アチアが手がける。

会見には、メインキャストの7名と長谷川が登壇。長谷川は「ミュージカルジョジョは、フィジカルを使ったタフな作品になると思います」と構想を明かし、「自分はもともと“ザ・ミュージカル畑”の演出家ではありませんが、フィジカルシアターやノンバーバルな作品をやってきた経験を生かして、総合芸術として立ち上げられたら」と目標を掲げる。

英国貴族ジョースター家の一人息子ジョナサン・ジョースター（通称ジョジョ）役を演じるのは、松下と有澤。松下は「今からすごくワクワクしています」と瞳を輝かせ、「僕、原作で好きなシーンがたくさんあるんですよ！ ジョナサンが木に手を触れると、花が咲くところ。あれは衝撃でしたね。あとは、ブラフォードの『この「痛み」こそ「生」のあかし この「痛み」あればこそ「喜び」も感じることができる』というセリフ。ミュージカルジョジョはきっと大変な作品になると思うので、このセリフと通じるところがあるんじゃないかな」と原作愛を語る。一方の有澤は「ジョナサン役を演じたいと願った人が何人いるだろう？ この座組に入りたいと思った人が何人いるだろう？と考えると本当に身が引き締まります。熱いハートで最後まで演じきりたいと思います！」と意気込みを述べた。

ジョジョにとって宿命のライバルであるディオ・ブランドー役を務める宮野は、声優としてアニメ「ジョジョ」シリーズのオーディションを受けた経験があると明かし、「初めて『ジョジョ』シリーズに携わるのがまさかミュージカルなんて……本当に光栄なことです。僕の“初ジョジョ”をミュージカルジョジョに捧げます！」とニコリ。また、「今日、初めてキャストの皆さんと顔を合わせて、『あっ、みんなジョジョ顔してるな』と思いました（笑）。この濃いメンバーで最高の舞台を作り上げたい」と意欲を見せる。

ジョジョの思い人エリナ・ペンドルトン役の清水美依紗は「エリナは気高く心美しい女性。しっかりと演じられるのか不安な気持ちもありますが、皆さんの足を引っ張らないようにがんばりたいです」と緊張した面持ちで話し、貧民街出身の悪党スピードワゴン役のYOUNG DAISは「人生初のミュージカル出演です。熱い思いをたぎらせて、フレッシュな気持ちを大切に、最後までやりきりたいと思います！」と抱負を述べた。

“謎の石仮面”発掘隊唯一の生存者ウィル・Ａ・ツェペリ役の東山義久は、原作の大ファンだそうで、「もし『ジョジョ』が舞台化されたらぜひ携わりたい、もしくは観客として絶対に観に行きたいと思っていました」と興奮気味にコメント。また出演が決まった際、地元の友人から「“パパウパウパウ”“波紋カッター”のキャラクターを演じるんやな！」と連絡があったことを明かす。東山とWキャストでツェペリ役を務める廣瀬友祐は「恥ずかしながら、これまで『ジョジョ』シリーズに触れたことがなかったのですが、『ファントムブラッド』のストーリーを読んだとき、『ツェペリは義さん（東山）と廣瀬にしかできない』と思いました。……皆さん、ここ笑うところですよ！」とノリツッコミを披露し、共演者たちの笑いを誘った。

ジョナサンの父ジョースター卿役の別所哲也は「ミュージカルジョジョのお話いただいたとき、『ジョジョ役ですか？』と聞いたのですが……父役でした（笑）」とおどけてみせ、「運命とは何か、生きるとは何か、それを考えながら、皆さんと一緒に冒険できれば」とあいさつ。会見の終盤には、宮野が「僕が大好きな原作の名ゼリフ『そこにシビれる！ あこがれるゥ！』をみんなで一緒に言ってみましょう！せーの」と観衆に呼びかけ、会見場を大いに盛り上げる場面もあった。

公演は来年2月6日から28日まで東京・帝国劇場、3月26日から30日まで北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru、4月9日から14日まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホールにて。東京公演のチケットの一般前売りは11月25日に開始される。またこのたび、本公演のプロモーション動画が公開された。

「ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』」プロモーション映像