島根の高校演劇同好会のその後…「走れ!走れ走れメロス」の続編「メロスたち」劇場公開へ

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演劇を題材にした映画「走れ!走れ走れメロス」の続編となる映画「メロスたち」が、12月2日より東京・下北沢トリウッドほか全国で順次公開される。

映画「メロスたち」ポスタービジュアル

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映画「走れ!走れ走れメロス」は、島根県立三刀屋高等学校掛合分校演劇同好会の4人と、顧問・亀尾佳宏の奮闘を追った青春ドキュメンタリー。亀尾に導かれて演劇に触れた4人は、太宰治の「走れメロス」を題材にした亀尾脚本・演出による舞台「走れ!走れ走れメロス」で地区大会に挑む。しかしコロナ禍のため無観客での開催になり、同世代のレベルに圧倒され県大会にも進めない。このまま挑戦を終えようとしていた中、彼らは予想外の結末を迎え……。折口慎一郎が監督を務めた本作は、第14回下北沢映画祭で審査員特別賞をはじめ4冠を獲得した。

映画「メロスたち」より。

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その続編にあたる映画「メロスたち」では、のちに文学座の研究生となった演劇同好会メンバー・曽田昇吾を中心に、高校卒業を控え、孤独や葛藤、焦燥を抱える彼らの“選択”が描かれる。亀尾は異動し、4人しかいないメンバーも3年生に進級。それぞれが進路を決める中、曽田は1人で演劇を続けており……。本作には、今年3月、卒業を前に4人が再び集まり、大勢の観客を前に東京・下北沢や島根・松江で「卒業式」と銘打った公演を行ったときの様子も収録されている。出演者には曽田、常松博樹、石飛圭祐、佐藤隆聖、亀尾が名を連ねた。

映画「メロスたち」より。

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折口監督は「たった3年間の高校生活。人生における劇的な出来事が、舞台上で躍動する彼ら自身の芝居とも響き合う。そんなノンフィクションでも、フィクションでもある瞬間を今作も詰め込んでいます」とコメントした。

映画「メロスたち」は下北沢トリウッドのほか、来年以降、京都・出町座や大阪・シアターセブンなどでも公開が予定されている。また下北沢トリウッドでは、映画「走れ!走れ走れメロス」が11月25日からリバイバル上映されることも決定した。

折口慎一郎コメント

映画「メロスたち」より。

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誰の人生にも起こりうる劇的な瞬間! ドキュメンタリー映画「走れ!走れ走れメロス」では、島根の小さな分校に通う高校生と、当時「不要不急」とも言われていた演劇との「出会い」をカメラに収めました。「メロスたち」はその続きになります。

たった3年間の高校生活。人生における劇的な出来事が、舞台上で躍動する彼ら自身の芝居とも響き合う。

そんなノンフィクションでも、フィクションでもある瞬間を今作も詰め込んでいます。島根を飛び出し東京・下北沢までやってきた青春舞台、ぜひ劇場でご覧ください。

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読者の反応

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深海哲哉 @tetsuyafukami

全国で順次公開…。また横川シネマでやってほしい。

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