空晴「の、つづくとこ」スタート、岡部尚子「見逃してほしくない『今』の空晴です」

空晴「の、つづくとこ」が昨日9月22日に東京・駅前劇場で開幕した。

これは岡部尚子が作・演出を担う空晴の第22回公演。新規オープンの準備に追われる喫茶店に、出産祝いを持った男性が笑顔で現れたが、誰も妊娠はしていない。もともとその場所にあった喫茶店の常連客だったというその男性は、昔話を始める。口下手な彼が熱っぽく語る内容は支離滅裂で、だんだん現在、過去、未来の線引きがあいまいになっていき……。

出演者には岡部、上瀧昇一郎、小池裕之、古谷ちさ、駒野侃が名を連ねたほか、浅野彰一、リリパットアーミーIIのうえだひろしがゲスト出演する。なお劇団員の古谷は本公演をもって空晴を退団する。

開幕に際し岡部は「今回公演終わりで、ひとり劇団員が退団をします。が、ここも劇団の途中。これまでがあったように、またこの先もある」と語り、「今回は『この先』を描きます。ただ、明るい未来！だけではないのも現実。起こってしまった、起こりつつある目を逸らしたくなるようなことに向き合わなくてはいけなくなった人たちを、おかしく優しく描きました。見逃してほしくない『今』の空晴です。劇場でお待ちしております！」と呼びかけた。

上演時間は1時間30分を予定。東京公演は9月25日まで行われ、その後28日から10月2日まで大阪・in→dependent theatre 2ndで上演される。なお本公演は10月以降、PIA LIVE STREAMにて映像配信が予定されている。

岡部尚子コメント

初日を迎えました。迎えることができました。

この数年はこれが当たり前ではなかったです、そしてこの後もしっかりとやれることをやって楽日を目指します。

予定は立たなかったり、立てても変わったりしますが、だからと言って考えないわけにはいきません。

劇団も。

いつだって分水嶺だと感じています。今回公演終わりで、ひとり劇団員が退団をします。が、ここも劇団の途中。

これまでがあったように、またこの先もある。

今回は「この先」を描きます。ただ、明るい未来！だけではないのも現実。

起こってしまった、起こりつつある目を逸らしたくなるようなことに向き合わなくてはいけなくなった人たちを、おかしく優しく描きました。

初日の感想を聞いてホッとしています。様々あるでしょうが、嬉しくなる感想もいただきました。

見逃してほしくない「今」の空晴です。

劇場でお待ちしております！