兵庫県立ピッコロ劇団代表の岩松了が、自身の演出で若手俳優と「スターマン」上演

兵庫県立ピッコロ劇団「スターマン」が、9月30日から10月5日まで兵庫・兵庫県立尼崎青少年創造劇場 ピッコロシアター 大ホールにて上演される。

「スターマン」は、兵庫県立ピッコロ劇団の代表である岩松了が、1991年に発表した作品。今回は自身の演出により、ピッコロ劇団の若い俳優たちと作品を立ち上げる。

岩松は「『スターマン』再演に寄せて」と題したコメントを公式サイトに寄せ、「『スターマン』は、私が初めて女性を主人公として書いた戯曲です。1991年執筆なので32年という年月が流れています」と語り、「そして今、ピッコロ劇団の、あの頃まだ生まれてもいなかった役者たちと、こうして出会う喜び！」とコメントした。

なお各回でアフタートークの実施、または来場者様限定で動画配信を予定。詳細は後日、劇場公式サイトにて発表される。

岩松了コメント

「スターマン」は、私が初めて女性を主人公として書いた戯曲です。1991年執筆なので32年という年月が流れています。中学生や高校生の時、教室の端っこの方の席で、あまり友達も作らず、休み時間になっても1人で何をしてるんだろう？と思わせる女の子がいました。もし悩みがあるのなら聞いてあげるのに、と思ってもそんな子は私の近くに来るわけもありません。そしてなぜか理屈っぽいような気がする。若いんだから理屈はいらないのにと思ってもその子は理屈に走る。だから私は「自分の中の何を拒否してるの？」と言いたくなってしまう。あの日教室の片隅にいた女の子と「スターマン」（デビッド・ボウイ）の仲介で私はこんな風に出会った…。そして今、ピッコロ劇団の、あの頃まだ生まれてもいなかった役者たちと、こうして出会う喜び！