「呪怨 THE LIVE」伽椰子のサプライズ登場に小松準弥ら悲鳴「皆さんにもこの感覚を味わってもらえたら」

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清水崇のホラー作品「呪怨」を原作とした「呪怨 THE LIVE」の制作発表記者会見が、本日7月24日に東京都内で実施された。

前列左から佐々木心音扮する佐伯伽椰子、福田龍世扮する佐伯俊雄。後列左からいしだ壱成、大場美奈、小松準弥、原幹恵、あべこうじ。

前列左から佐々木心音扮する佐伯伽椰子、福田龍世扮する佐伯俊雄。後列左からいしだ壱成、大場美奈、小松準弥、原幹恵、あべこうじ。

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「呪怨 THE LIVE」は、「呪怨」シリーズの最初の作品である、2000年発売のビデオ版「呪怨」「呪怨2」のストーリーをもとにした、“体感型ライブエンタテインメント”。制作発表記者会見には、メインキャストの小松準弥大場美奈あべこうじ原幹恵いしだ壱成が登壇した。

小松準弥

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小学校教師の小林俊介役を演じる小松は「誰もが知っている『呪怨』の世界観を、ライブエンタテインメントとしてお届けできることがうれしい。観客の皆さんに、五感を使って恐怖をたくさん感じてもらえるよう、稽古に励んでおります。キャストそれぞれが、役の感情を緻密に練っているので、お化け屋敷のようなアトラクション的怖さだけでなく、“人間の怖さ”も楽しんでいただける作品になるかと」と紹介する。

小松は、“体感型”とうたわれる本作にとって肝となる、舞台構造の説明を行った。四方を客席に囲まれたステージは、廻り舞台となっていて、座席によって見え方が変化する。また客席には通路が作られ、“何か”が通る可能性があるという。幼少期からホラーが好きだという大場は「ステージを“観る”だけではない、新感覚の体験をしていただけるはず」とアピール。さらに小松は観客の声出しがOKであることに触れ「劇中の僕たちも恐怖で叫びますが、皆さんにも(怖い場面で)叫んでいただき、この夏1番の体験にしてもらえたら」と呼びかけた。

大場美奈

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俊介の妻で妊娠中の小林真奈美役を演じる大場は、妊婦のようにお腹が膨らんだ扮装姿で会見に参加した。自身の役柄について、大場は「ごく普通の幸せな主婦で、登場人物の中では1番呪いとは離れたところにいる役。ほかのキャストの皆さんが呪怨に巻き込まれる人物としての演技を磨く中、私だけ真逆の、役作りをハッピーな方向で進めていけるようがんばります!」と意気込みを述べた。

あべこうじ

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芸人として、普段は“HAPPYライフ”をモットーにした漫談を行っているあべは、「オファーを受けたとき、ホラーはハッピーとは真逆だと思っていたので、最初は断りました」と明かす。「でも実際にホラー作品に参加してみると、『笑顔は逆に怖いんだな』『明るいから落差が生まれるんだ』と勉強になっています。僕が演じる不動産屋の鈴木達也は、霊感のない役で、いわくつき物件だとわかって人に紹介してしまうアホなところがあります(笑)。作品全体を通して怖いシーンが多いと思いますが、僕のシーンでは安心してもらえるかと」と微笑んだ。

原幹恵

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達也の妹で強い霊感を持つ鈴木響子役の原が「高校生のときに映画版を観て、しばらくトラウマになった。今回、稽古場で何かが起こったらどうしようと……」と不安を口にすると、あべが「すでに起こっているんじゃない? みんな小さなケガをしたり、壱成さんは忘れ物をして帰ってしまったり(笑)」と反応。いしだは「それほど、稽古中に世界観にのめり込んでしまうんですよね」と真面目な顔でうなずいた。

いしだ壱成

いしだ壱成[拡大]

猟奇殺人犯・佐伯剛雄役のいしだは、会見中、突発的にうなり声を上げたり、自分の身体を叩いたり、ときには記者のカメラを奪ったりと、たびたび剛雄に取り憑かれたような芝居でキャストや報道陣を怖がらせた。自身の役柄について問われると、いしだは「サイコパス。すべての呪いの元凶となる人物です。ザ・悪役は初挑戦なので、やりがいを感じます」と発言。また本作について、いしだは「演出の構想を聞いたときから、非常に実験的で、世界でも通用するような作品になると感じました。ルーマニアのシビウ国際演劇祭に合いそう」と述べた。

這いつくばって壇上に登る、佐々木心音扮する佐伯伽椰子(左)と、逃げるいしだ壱成(中央左)と大場美奈(中央右)。

這いつくばって壇上に登る、佐々木心音扮する佐伯伽椰子(左)と、逃げるいしだ壱成(中央左)と大場美奈(中央右)。[拡大]

福田龍世扮する佐伯俊雄。

福田龍世扮する佐伯俊雄。[拡大]

会見の中盤、キャストたちがトークで盛り上がっていると、突然不穏なSEが流れ、「呪怨」シリーズの象徴的な存在・佐伯伽椰子(佐々木心音)が這いつくばって登場。さらに反対側からは音もなく、伽椰子の息子・佐伯俊雄(福田龍世)が現れた。サプライズに驚いたキャストたちは悲鳴を上げて立ち上がり、椅子の後ろや壇下などに避難。しばし伽椰子が這いずり回り、会場を“冷やして”帰ったあと、小松は「すごく汗をかいちゃいました。皆さんにもこういう感覚を味わってもらえたら良いですね」と笑顔でコメントした。

「呪怨 THE LIVE」制作発表記者会見の様子。

「呪怨 THE LIVE」制作発表記者会見の様子。[拡大]

「呪怨 THE LIVE」では、脚本を「ほんとにあった怖い話」などの穂科エミ、演出を田邊俊喜が担当。恐怖監修としてお化け屋敷プロデューサーの五味弘文が参加する。公演は8月12日から20日まで東京・こくみん共済 coop ホール / スペース・ゼロにて。上演時間は約1時間20分。

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「呪怨 THE LIVE」

2023年8月12日(土)~20日(日)
東京都 こくみん共済 coop ホール / スペース・ゼロ

原作:「呪怨」「呪怨2」(製作:東映ビデオ 脚本・監督:清水崇)
脚本:穂科エミ
演出:田邊俊喜
恐怖監修:五味弘文

出演

小林俊介:小松準弥
小林真奈美:大場美奈
鈴木達也:あべこうじ
鈴木響子:原幹恵
鈴木信之:古賀瑠
神尾刑事:荒木健太朗
北田良美:越智ゆらの
北田洋:宮下幸生

吉川刑事:野添義弘

佐伯俊雄:福田龍世、石井舜、溝口凛瞳、いおり
佐伯伽椰子:佐々木心音

佐伯剛雄:いしだ壱成

凶演者:斉藤ひかり、木原実優、真辺彩加、絃ユリナ、白石真菜、福島愛、CHIRI、柴崎菜々、和田望伶、鶴田彩

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(c)清水崇・東映ビデオ/『呪怨 THE LIVE』製作委員会

読者の反応

斉藤ひかり @hikari1027s

おはようございます☀️
昨日 #呪怨THELIVE 制作発表記者会見が行われ、その司会進行を務めさせていただきました^ ^
演者としてはもちろん、色々な形でこの作品に携われて嬉しいです✨

昨日の記者会見で初出しとなった舞台情報もあるのでぜひチェックしてね☺️ https://t.co/IXX40015SY

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