ジャック・ソーンが劇作を手がけた本作は、
囲み取材会には上田、
“ギリギリ”な状況ではあるものの、稽古を通し、カンパニーの信頼関係はしっかりと築けたようで、高橋は「和気あいあいと、ぶつかり合ってやってきました。(初日も)お客様の気迫に助けられて、きっと大丈夫」と語り、相島は「イギリスでは小さい劇場で、ストレートプレイとして上演された作品を、今回はちょっとしたエンタテインメントに仕立てているから大変なんです」と説明。さらに、キャストによる決起集会で、「たっちゃん(上田)が『大変な作品だけど、全員の力でがんばろうぜ』と言ってくれて、その場にいる役者は皆じーんとしました。彼は漢(おとこ)、武士です」と続けると、稽古場では裸足でいた“武士”上田が「危ないから」と靴を履かされたエピソードを、高橋が明かした。
河原が「難しい作品ですが、皆で話し合いを重ねて、理解を深めて作ってきました。この作品は時間がかかるだけあって、きっと見応えのある作品になる。(初日を迎えるまでどうなるかわからないが)肝が据わった人たちだと信じています」と言うと、上田は「むしろ楽しみですよ。ワクワクしてきた」とヤンチャな笑顔を見せた。
役作りについて、稽古の序盤で苦しんだという上田は「『良い人って何?』と皆さんに相談していました」と話し、笑顔の練習をして口角を上げる筋肉がついたことを報告。河原は「上田くんが演じるガイドの“2番”は、相手に寄り添ってリラックスさせるように努める役。彼はクールでワイルドな雰囲気が魅力ですが、スンとしていると相手を威圧しちゃうところがある。でも役をつかんでからの上田くんはのみ込みが早かった」と振り返った。
本作の物語になぞらえ、「たった1つの思い出を選ぶとしたら?」と聞かれた上田は「KAT-TUNのライブ中かな。ライブをしていて、ファンの方々と1つになって、盛り上がった瞬間。グループの人数が6、5、4、3と減っているので、どの瞬間が最善なのか要検討ですけど(笑)」と解答。高橋は「私も、舞台の袖から客席と演じている人たちを見ている感じかな」、相島は「小学生の子供2人とカミさんと犬と猫が家の中にいる瞬間。あまり面白みのない“その日の風景”にします」とそれぞれ述べた。
最後に上田が「初日が無事に開くのかわからない状態ですが、僕たちも稽古を積んできましたし、2時間半を最高の時間にできるようがんばりますので、楽しみにしていてください」と呼びかけて場を締めくくった。
東京公演は7月18日まで。その後、21日から27日まで大阪・森ノ宮ピロティホール、8月2日から4日まで福岡・キャナルシティ劇場でも上演される。本作には上田、相島、高橋のほか、
「After Life」
2023年7月8日(土)~18日(火)
東京都 新国立劇場 中劇場
2023年7月21日(金)~27日(木)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
2023年8月2日(水)~4日(金)
福岡県 キャナルシティ劇場
作:ジャック・ソーン
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