7度「DIM VOICES4」でマルグリット「廊下で座っているおとこ」を上演

7度「DIM VOICES4」が7月2日に東京・サブテレニアンにて上演される。

7度は、「演劇人コンクール2021」で優秀演出家賞と優秀演劇人賞をW受賞した演劇ユニット。今回は「DIM VOICES4」のタイトルで、マルグリット・デュラスの「廊下で座っているおとこ」を上演する。

上演に向けて演出の伊藤全記は「今作は、彼女の言葉から『性』を正面から見つめ、耳を澄ます時間になるよう創作中です。7度の演劇観が顕著にでる『dim voices』シリーズの新作なので、この機会に一度足を運んでいただけたら幸いです」とコメントした。

なお6月27・28日には女性限定で、山口真由をホストにした読書会が行われる。

伊藤全記コメント

「廊下で座っているおとこ」は凝縮された一種のハードなポルノグラフィとも言われるテキストです。「性」について、少しずつ語られる地盤ができてきた昨今ですが、デュラスの作品に描かれる「性」に触れると、私は毎回ショックを受けてしまいます。彼女の描く「性」や「愛」の根はどこに伸びているのだろうか。体の内にある、人間の、生物の歴史を遡っていくような心持になるのです。そして、その先にある景色を見ることができたら、そこには私たちの、これから考えていくべきことがあるのではないか。今作は、彼女の言葉から「性」を正面から見つめ、耳を澄ます時間になるよう創作中です。7度の演劇観が顕著にでる「dim voices」シリーズの新作なので、この機会に一度足を運んでいただけたら幸いです。