「チョコレートドーナツ」再演、岡本圭人との共演に東山紀之「大きな縁を感じます」

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PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「チョコレートドーナツ」が10月から11月にかけて東京・大阪・熊本・宮城・愛知にて上演される。

PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「チョコレートドーナツ」ビジュアル

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本作は、育児放棄された障害を持つ子供を、ゲイの男性が育てたという実話をもとにしたトラヴィス・ファインの映画「チョコレートドーナツ」が原作の舞台作品。宮本亞門の演出により2020年に初演されたが、新型コロナウイルスの影響によりわずかな上演回数で幕を閉じた。

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ドラァグクイーンのルディ役を演じるのは、初演から続投となる東山紀之。ルディのパートナーである地方検事ポール役を新キャストの岡本圭人が演じる。またルディとポールが出会ったダウン症の少年マルコ役は、オーディションで選出された丹下開登、鎗田雄大、鈴木魁人がトリプルキャストで務める。そのほか山西惇高畑淳子が名を連ねた。

上演に向けて原作者のトラヴィス・ファインは「『チョコレートドーナツ(原題:ANY DAY NOW)』がパルコの素晴らしいチームと東山紀之さん、岡本圭人さん、そして才気と想像力あふれる演出家の宮本亞門さんを始めとする最高のキャストとスタッフによって、再び上演されることにとてもワクワクすると同時に大変光栄に思っています」と喜びを語る。

今回、翻案・脚本・演出を担う宮本は「今もまだ同性婚が認められない日本で、この再演の意味を深め、これからの『あるべき姿』また『あってはならないこと』は何かを、共に考えつつ稽古できればと思っています」と作品への意気込みを述べる。

「『チョコレートドーナツ』は素晴らしい作品なだけに、たくさんの方に見ていただきたいと思っていたので、もう一度チャンスをいただけて大変ありがたいです」と感慨を述べる東山は「さらに、今回は圭人との共演ということで、赤ちゃんの頃に抱っこしていた子が大きくなって、一つの作品で共演できるというのは不思議な感じがしますが、大きな縁も感じます」と再演に期待を述べる。

映画版を観たという岡本は「とても自分の心に響き、そして僕の人生を変えた作品でもあります」と振り返り、「今回は再演ということで、稽古場に入ってどういう化学反応が起きるか今からとても楽しみです。真摯に役と向き合って、自分自身の心に響いたように、お客様にも作品を届けられるよう一生懸命頑張りますので、みなさんぜひ楽しみにしていてください」と観客にメッセージを送った。

公演は10月8日から31日まで東京・PARCO劇場、11月3日から5日まで大阪・豊中市立文化芸術センター 大ホール、10・11日に熊本・市民会館シアーズホーム 夢ホール(熊本市民会館)、16日に宮城・東京エレクトロンホール宮城、23日に愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホールで上演される。チケットの前売りは、東京公演が8月11日、大阪公演が10月1日、熊本公演が8月26日、宮城公演が9月9日、愛知公演は8月26日に販売スタート。

トラヴィス・ファイン コメント

「チョコレートドーナツ(原題:ANY DAY NOW)」がパルコの素晴らしいチームと東山紀之さん、岡本圭人さん、そして才気と想像力あふれる演出家の宮本亞門さんを始めとする最高のキャストとスタッフによって、再び上演されることにとてもワクワクすると同時に大変光栄に思っています。コロナ禍がこの地球上の私たち全員に強いた、張り詰めた静寂と極度の孤立の後、みんなで劇場に戻り、あの神聖な空間に互いに並んで座ることができることは、本当に言葉で表せないほどありがたい贈り物です。私が映画脚本の中で創り上げたキャラクターたちが再び命を吹き込まれる公演初日。そこに立ち会える瞬間が待ちきれません。

宮本亞門コメント

「家族とは? 愛とは? 人を思う気持ちとは?」この物語は、1979年の実在したゲイと公言するルディを元に作られました。麻薬患者の母から育児放棄されたダウン症のある子供を、ルディは家族のように育てようと奮闘します。しかしLGBTQ+の人たちが家族を育てることは、当時のアメリカでは計り知れない困難を強いられることでした。今もまだ同性婚が認められない日本で、この再演の意味を深め、これからの「あるべき姿」また「あってはならないこと」は何かを、共に考えつつ稽古できればと思っています。

東山紀之コメント

「チョコレートドーナツ」は素晴らしい作品なだけに、たくさんの方に見ていただきたいと思っていたので、もう一度チャンスをいただけて大変ありがたいです。

さらに、今回は圭人との共演ということで、赤ちゃんの頃に抱っこしていた子が大きくなって、一つの作品で共演できるというのは不思議な感じがしますが、大きな縁も感じます。昔、森光子さんと岡本健一と共演させていただいたときに、圭人があまりに森さんを好きすぎて、座っている森さんにジャンプで飛び込んで行って……ほぼ飛び蹴りなんですよ。それを見てみんなで青ざめるっていうことがあったんですけど(笑)その子と同じ舞台に出演するというのは僕自身、胸に迫るものがあります。

前回、中止となって見ることができなかった方もいらっしゃると思います。これまでよりは生の舞台を安心してお届けできる時期になったので、この普遍的なテーマの作品の魅力を皆様に感じてもらえるよう、時間と場所とを共有できたらなと思います。

岡本圭人コメント

「チョコレートドーナツ」の映画版を公開当初に拝見しました。美しさの中にある儚さ、人間の強さや脆さ、愛情と優しさ、沢山の感情がちりばめられている作品でした。とても自分の心に響き、そして僕の人生を変えた作品でもあります。

東山さんは僕が小さな頃から抱っこしてもらったり……(笑)自分が生まれた時から成長を見守ってくれていた方なので、自分の心を預けて一緒に作品をつくる事ができるとてもいい環境だと思います。

今回は再演ということで、稽古場に入ってどういう化学反応が起きるか今からとても楽しみです。真摯に役と向き合って、自分自身の心に響いたように、お客様にも作品を届けられるよう一生懸命頑張りますので、みなさんぜひ楽しみにしていてください。

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PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「チョコレートドーナツ」

2023年10月8日(日)~31日(火) 
東京都 PARCO劇場

2023年11月3日(金・祝)~5日(日)
大阪府 豊中市立文化芸術センター 大ホール

2023年11月10日(金)・11日(土)
熊本県 市民会館シアーズホーム 夢ホール(熊本市民会館)

2023年11月16日(木)
宮城県 東京エレクトロンホール宮城

2023年11月23日(木・祝)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール

原作:トラヴィス・ファイン / ジョージ・アーサー・ブルーム(トラヴィス・ファイン監督映画「チョコレートドーナツ(原題:ANY DAY NOW)」より)
翻案・脚本・演出:宮本亞門
訳詞:及川眠子
出演:東山紀之 / 岡本圭人 / 八十田勇一まりゑ波岡一喜綿引さやか / 斉藤暁大西多摩恵エミ・エレオノーラ、矢野デイビット、穴沢裕介 / 丹下開登、鎗田雄大、鈴木魁人(トリプルキャスト) / 高木勇次朗、シュート・チェン、棚橋麗音、小宮山稜介 / 山西惇高畑淳子

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読者の反応

山西惇 @8024atc

「闇に咲く花」の次の舞台、本日情報解禁となりました。名作に、再演からの参加となります。東山さん、高畑さん始め舞台で初共演の方が多くて楽しみです。
「チョコレートドーナツ」再演、岡本圭人との共演に東山紀之「大きな縁を感じます」(コメントあり) https://t.co/3DJblT18Qe

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