自由に生きることを諦めない力を…松本祐子演出の文学座「地獄のオルフェウス」

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文学座公演「地獄のオルフェウス」が5月9日から23日まで、東京・文学座アトリエで上演される。

文学座公演「地獄のオルフェウス」チラシ表

文学座公演「地獄のオルフェウス」チラシ表

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文学座公演「地獄のオルフェウス」ビジュアル(撮影:宮川舞子)

文学座公演「地獄のオルフェウス」ビジュアル(撮影:宮川舞子)[拡大]

テネシー・ウィリアムズ作の「地獄のオルフェウス」は1957年にアメリカ・ニューヨークのブロードウェイで初演され、日本では1961年に文学座で初演された作品。劇中では、アメリカ南部の小さな田舎町で、洋品雑貨店を営みながらも孤独な生活を送るレイディと、町にやって来た若い男・ヴァルの愛と破滅が描かれる。

広田敦郎の訳、松本祐子の演出で立ち上げられる今回は、名越志保がレイディ役を、小谷俊輔がヴァル役を務める。松本は作品について「作家の思いが剥き出しに描かれていて、やや書き込みすぎの感もあるのですが、だからこそ一層愛おしい」と説明し、「自分と違う他者を許容しない厳しい世の中で自由に生きることを諦めない力を、この作品に出会うことで燃え上がらせてもらいたい、そんな欲望を持って作っています」と期待を述べた。名越、小谷以外の出演者に、赤司まり子、つかもと景子廣田高志、金沢映実、高橋ひろし、若松泰弘、鈴木弘秋、太田しづか、鬼頭典子、木津誠之頼経明子、下池沙知、室園元。

松本祐子コメント

孤独な心にそっと寄り添うテネシー・ウイリアムズの言葉に、癒されたり逆にざわつかされたりしたことのある人はたくさんいると思います。

この「地獄のオルフェウス」には作家の思いが剥き出しに描かれていて、やや書き込みすぎの感もあるのですが、だからこそ一層愛おしい作品です。

人種差別がまかり通っていたアメリカ南部の片田舎の街で閉塞感と闘いながら生きる登場人物たち。

自分と違う他者を許容しない厳しい世の中で自由に生きることを諦めない力を、この作品に出会うことで燃え上がらせてもらいたい、そんな欲望を持って作っています。

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文学座公演「地獄のオルフェウス」

2023年5月9日(火)~23日(火)
東京都 文学座アトリエ

作:テネシー・ウィリアムズ
訳:広田敦郎
演出:松本祐子
出演:赤司まり子、つかもと景子廣田高志、金沢映実、高橋ひろし、若松泰弘、鈴木弘秋、名越志保、太田しづか、鬼頭典子、木津誠之頼経明子、下池沙知、小谷俊輔、室園元

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読者の反応

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鬼頭典子 @norikokito0418

取り上げて頂きました。ほんとにカオスです、この芝居。ひゃー。頑張る。 https://t.co/6N2iGCGdIf

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