詰将棋と演劇をかけ合わせた“新”エンタメ「将棋図巧・煙詰-そして誰もいなくなった-」幕開け

E-Stage Topia プロデュース「将棋図巧・煙詰-そして誰もいなくなった-」が、4月7日に東京・上野ストアハウスで開幕した。

黒薔薇少女地獄 / エムキチビートの太田守信が2020年から執筆・上演している詰将棋シリーズは、舞台上に大きな将棋盤が置かれ、擬人化された駒の動きとリンクした物語が進行するエンタテインメント作品。本作では、伊藤看寿作「将棋図巧」第99番「煙詰」の展開になぞらえた、洋館ミステリーが描かれる。

私立星ノ宮女学院中等部の同窓会の知らせが届き、絶海の孤島にそびえる古城のホテルにやって来た数名の元クラスメートたち。しかしこれは学生時代にいじめを受けていた玉将によって立てられた復讐の殺人計画だった……。

開幕に際し、脚本・演出を手がける太田は「舞台上に巨大な将棋盤ができ、駒が並べられ、物語の展開に合わせて俳優たちが駒を動かす様を見て、私自身、思わず感動してしまいました。伊藤看寿の『将棋図巧・煙詰』の持つ面白さ、様々な個性を持つ俳優が物語を立ち上げる『演劇』の面白さ、両方を伝えることができる舞台になったと思います。『詰め将棋×演劇』という新ジャンルのエンタメ作品として、自信を持ってお届けいたします。将棋ファンの方も、演劇ファンの方もご注目ください」とコメントした。

公演はチーム金とチーム銀の2チーム制で、回替わり上演となる。チーム金では藤原亜紀乃が主演を務め、清瀬汐希、奈良平愛実、横山乃々香、水谷柚美、真白ゆうみ、橘明花、えなえ、工藤竜太、真田林佳らが出演する。チーム銀では神村風子が主演を務め、藤崎朱香、鈴木千菜実、永田祥子、花実優、高野彩楓、鈴木里奈、浅井心晴、榊原仁、鳥住奈央らが出演する。上演時間は約1時間25分。公演は16日まで。