エンニュイ「きく」は“只々話を聞くだけ”の作品、長谷川優貴「聞き方は自由です」

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エンニュイperformance「きく」が、3月24日から26日まで東京・SCOOLで上演される。

エンニュイperformance「きく」チラシ表

エンニュイperformance「きく」チラシ表

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これは、エンニュイが2019年に上演した作品を、新メンバーでリクリエートしたもの。長谷川優貴が脚本・演出を手がけ、クリエーションメンバーには市川フー、zzzpeaker、高畑陸、二田絢乃のエンニュイメンバーのほか、浦田かもめ、オツハタ、小林駿が名を連ねた。

物語は「母親が癌になった」と言う、1人の男の語りからスタートする。長谷川は、本作について「この作品は、只々話を聞くだけの内容です。ドラマチックな物語はありません。誰しもが体験したことがある行為です。耳が聞こえないとしても、相手の伝えようとしていることを理解しようとするというのは同じです」と説明しつつ「『きく』は、エンニュイの伝えたいこと純度100%でお届けできる公演となっております。会場で一緒に話を聞きましょう。ぼーっとしてもいいし、寝てもいいです。聞き方は自由です」とコメントした。

なお一部公演ではアフタートークが行われ、24日19:00開演回には、範宙遊泳の山本卓卓、25日13:00開演回にはPOISON GIRL BANDの吉田大吾、26日13:00開演回にはバストリオの今野裕一郎がゲストとして登壇する。

長谷川優貴コメント

「きく」は、2019年5月に公演した作品を新しいメンバーで、リクリエーションしたものです。この作品は、只々話を聞くだけの内容です。

ドラマチックな物語はありません。誰しもが体験したことがある行為です。

耳が聞こえないとしても、相手の伝えようとしていることを理解しようとするというのは同じです。

「物語」というものは、そのシチュエーションやキャラクターに観客全員が共感することは難しいと思います。

この作品は、いわゆる、演劇といわれているもの、思想や物語をみせる、ものよりももっとシンプルでかつ複雑でお客さんに寄り添ったものだと思います。

お客さんがふらっと遊びに来て、舞台上に色んな人がいる中で、一人でも自分みたいな人を見つけて自分が孤独じゃなかったことを確認する、新しい演劇な気がします。

それはエンニュイがずっとやってきたことなのですが、「きく」は、エンニュイの伝えたいこと純度100%でお届けできる公演となっております。会場で一緒に話を聞きましょう。

ぼーっとしてもいいし、寝てもいいです。聞き方は自由です。

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エンニュイperformance「きく」

2023年3月24日(金)~26日(日)
東京都 SCOOL

脚本・演出:長谷川優貴
クリエーションメンバー:市川フー、zzzpeaker、高畑陸、二田絢乃 / 浦田かもめ、オツハタ、小林駿

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読者の反応

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長谷川優貴/Yuuki Hasegawa @hase0616

ナタリーさんいつもありがとうございます。今月24日から26日です。今回の公演は「エンニュイは、いうかこうなったらいいな」と思っていた質感にかなり近いものになっています。みなさま何卒よろしくお願い致します。 https://t.co/08S7N1BL7w

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