忘れてしまったあの日を思い出すきっかけになれば…ルサンチカ「GOOD WAR」開幕

ルサンチカ「GOOD WAR」が本日2月2日に開幕する。

「GOOD WAR」は、スタッズ・ターケルの「よい戦争」を原案に、ルサンチカが上演とリクリエーションを継続して行っている作品。第7回となる今回は、これまでに上演された「GOOD WAR」を再取材・再制作した内容となる。

構成・演出を担当する河井朗は、開幕に向けて、「7度目の『GOOD WAR』は出演者本人の身体に残っていたものから作品を立ち上げます。僕たちは今日も渦中にいます。どのような過去を抱えていても、どのような未来が待っていようとも、生活を続けていかなければなりません。本作が皆様の中にある、忘れてしまったあの日を思い出すきっかけになれば幸いです」とコメントした。

公演は2月5日まで、京都・ロームシアター京都 ノースホールで行われる。

河井朗コメント

本作はスタッズ・ターケル著作のインタヴューによる記録本「よい戦争」を原案とし、

僕自身が市井の人々にインタヴューを行い、そこで語られた言葉によって構成されています。

京都府立文化芸術会館が企画する「U30支援プログラム」に採択されたことをきっかけに、

2019年からインタヴューによる作品の構成・上演を行ないました。その後も劇場や造船所跡地や元銭湯で、

場所や演出、テキストを都度変更し、上演会場の持つ特性を意識して、過去その場に人が「いた」ということを思い出すような、

あくまで過去を物語るように紡ぐように、6度の公演を行ってきました。

7度目の「GOOD WAR」は出演者本人の身体に残っていたものから作品を立ち上げます。

僕たちは今日も渦中にいます。どのような過去を抱えていても、どのような未来が待っていようとも、生活を続けていかなければなりません。

本作が皆様の中にある、忘れてしまったあの日を思い出すきっかけになれば幸いです。