舞台「博士の愛した数式」が、来年2月に長野と東京で上演される。
「博士の愛した数式」は、小川洋子が2003年に発表した小説。2006年には寺尾聰、深津絵里らが出演する映画版「
脚本・演出を劇団た組の
串田は「この小説を読んだとき、何故だか分からないけど、わあ。この役をやってみたいなあ。と、思ったのが最初の印象です。僕はずっと『記憶』と言う物に興味があって、記憶がなくなるって、どういう事なんだろうなあと。そしたら、加藤くんもこの作品が好きで、やったことがあるって聞いて、だったら、いつか一緒にやりたいねって話して……それがこうして実現して嬉しいです」と上演の喜びを語る。
2015年にも自身の劇団で「博士の愛した数式」を上演した加藤は「『博士の愛した数式』は数年前に一度上演しました。小川洋子さんの柔らかな言葉と、思いがけない毒と、この小説のことが好きだったからです。水面に波を立てないように手を入れ、底から血液を拾う、そんな言葉達が好きになりました。そんな話を稽古中に串田さんにすると、串田さんもこの小説が好きだと言っていました。その時にもう一度やりたいと思いました。串田さんを博士で、串田さんと初めて会った時の、あの少し照れているような仕草と眼差しが博士なんだと思ったのです」とコメント。上演に向けては「この作品を上演できることが本当に嬉しいです。是非観に来てください」とメッセージを送った。
公演は来年2月11日から16日まで長野・まつもと市民芸術館 小ホール、19日から26日まで東京・東京芸術劇場 シアターウエストにて。チケットの一般販売は12月10日10:00にスタートする。
串田和美コメント
この小説を読んだとき、何故だか分からないけど、わあ。この役をやってみたいなあ。と、思ったのが最初の印象です。僕はずっと「記憶」と言う物に興味があって、記憶がなくなるって、どういう事なんだろうなあと。
そしたら、加藤くんもこの作品が好きで、やったことがあるって聞いて、だったら、いつか一緒にやりたいねって話して……それがこうして実現して嬉しいです。
まだ若かった加藤くんがいきなり僕に電話をくれて、それなら会わなきゃ行けないねって、吉祥寺で待ち合わせをしました。そこには、かわいらしい顔の男の子が立っていて、「あれ? 君が加藤くん?」と(笑)。それが加藤くんとの始まりでした。それからたくさん話をして、そして一緒に仕事をしました。ワークショップで松本に来てくれた時、加藤くんが「串田さんが松本に居るの分かる気がする。」と松本を好きになってくれました。そんな加藤くんと、松本でどんな稽古になるのか、どんな舞台になるのか、今からとてもワクワクしています!
加藤拓也コメント
串田さんと初めて会ったのは吉祥寺の喫茶店でした。喫茶店が開店したばかりの、僕と串田さんの二人とマスターしか居ない静かな場所で、静かに話をしました。あまりに年齢の離れた僕に、少し照れているような仕草で僕を見つめる優しい眼差しが印象的でした。演劇を一緒にやりたいんですけれどというお誘いが直接的過ぎたのかもしれません。それから僕は串田さんに一緒に演劇をすることになりました。大量の台詞とバットで殴られ体を半分に折って冷蔵庫に詰められるというアクション付きです。とても大変な役回りでしたが、公演が終わる度にニコニコしながら演劇が楽しいんだと言っていました。はっきりと覚えています。僕はこの人のことが好きになりました!
「博士の愛した数式」は数年前に一度上演しました。小川洋子さんの柔らかな言葉と、思いがけない毒と、この小説のことが好きだったからです。水面に波を立てないように手を入れ、底から血液を拾う、そんな言葉達が好きになりました。そんな話を稽古中に串田さんにすると、串田さんもこの小説が好きだと言っていました。その時にもう一度やりたいと思いました。串田さんを博士で、串田さんと初めて会った時の、あの少し照れているような仕草と眼差しが博士なんだと思ったのです。そして演奏は谷川さんにお願いしました。俳優を見ながら音楽を作る、そして小川洋子さんの言葉に寄り添える人はこの人しか居ないと思ったからです。
この作品を上演できることが本当に嬉しいです。是非観に来てください。
舞台「博士の愛した数式」
2023年2月11日(土・祝)~16日(木)
長野県 まつもと市民芸術館 小ホール
2023年2月19日(日)~26日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト
原作:小川洋子「
脚本・演出:
音楽・演奏:谷川正憲(
出演:
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東京芸術劇場 @geigeki_info
【速報!】2023年2月19日(日)~26日(日)
東京芸術劇場 シアターウエスト
原作:小川洋子「博士の愛した数式」(新潮文庫)
脚本・演出:加藤拓也
音楽・演奏:谷川正憲(UNCHAIN)
出演:串田和美、安藤聖、井上小百合、近藤隼、草光純太、増子倭文江
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