これは額田大志と山下恵実の初のコラボレーション作品。それぞれ異なるバックボーンを持つ出演者たちが、それぞれの“ふるまい”を共有しながら“音楽とダンス”、“日常と非日常”の境界を行き来するパフォーマンスを繰り広げる。
なお本作では、根本和歌菜、渡健人、額田、山下によるパフォーマンスのほか、京都での滞在制作中に実施される、公募によって集められたふるまい部の部員たちによる発表もあり、京都芸術センター内をツアーしながら披露される。
開幕に際し額田は「パフォーミングアーツは何か新しい価値観を提供するだけではなく、その場を面白がれること、誰かと一緒に楽しめること、そして、何かを考えることは日々の生活にとってかけがえのないものであること、そんな感覚を思い起こしてくれる営みでもあります。長きにわたるクリエイションのプロセスの最後にあたる『上演』を、多くの方々と共有できればと思います」とコメント。山下は「それぞれの日常を過ごす出演者たちの『ふるまい』を様々な方法で共有しようとすることは、同時にその分かち合えなさを体感するための行いでもあるのかもしれません。音楽とダンス、日常と非日常を行き来する時間の積み重ねの中で、情景や感覚の移ろいを楽しんで頂けたら幸いです」と語った。
公演は明日8月7日まで、京都・京都芸術センター 館内各所にて行われる。
額田大志コメント
これまで何千人ものアーティストが挑んできた、日常の「ふるまい」をダンスや音楽に変換するというクリエイションに、改めて挑戦しました。作品のスタッフたちや出演もする「ふるまい部」の部員を含めると、総勢30名ほどのメンバーがそれぞれの「ふるまい」について考えた、濃密な時間がそこにあります。パフォーミングアーツは何か新しい価値観を提供するだけではなく、その場を面白がれること、誰かと一緒に楽しめること、そして、何かを考えることは日々の生活にとってかけがえのないものであること、そんな感覚を思い起こしてくれる営みでもあります。長きにわたるクリエイションのプロセスの最後にあたる「上演」を、多くの方々と共有できればと思います。
山下恵実コメント
日常の「ふるまい」を、音楽化 / ダンス化するという非日常的な過程を通して、ひとつひとつの行為の機微と向き合う時間を過ごしています。館内各所で展開する小さなパフォーマンス、「ふるまい部」の活動、4人のパフォーマーによる上演がささやかに作用し合いながらひとつの作品を形成します。それぞれの日常を過ごす出演者たちの「ふるまい」を様々な方法で共有しようとすることは、同時にその分かち合えなさを体感するための行いでもあるのかもしれません。音楽とダンス、日常と非日常を行き来する時間の積み重ねの中で、情景や感覚の移ろいを楽しんで頂けたら幸いです。
額田大志×山下恵実「FURUMAiiiiiiiiiiiiiii」
2022年8月6日(土)・7日(日)
京都府 京都芸術センター 館内各所
音楽・演出:
振付・演出:
出演:根本和歌菜、渡健人、額田大志、山下恵実、ふるまい部の部員たち
kent watari @kent_watari
と、とんでる……! https://t.co/ESq3IhT02B