高橋一生が“1人で80分間ぶっ通し”で演じる「2020」開幕、白井晃「腹が立つほどすごい」

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高橋一生が出演するパルコ・プロデュース2022「2020」が、本日7月7日に東京・PARCO劇場で開幕する。これに先駆け、昨日6日に初日前会見と公開舞台稽古が行われた。

パルコ・プロデュース2022「2020」より。

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パルコ・プロデュース2022「2020」より。

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本作は上田岳弘が作劇、白井晃が構成・演出を手がける作品。劇中では、“2020年”を起点にした物語が、高橋の一人芝居として描かれる。

パルコ・プロデュース2022「2020」より。

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舞台上には、白い正方形のブロックが積み木のように重ねられている。そこに、“Genius lul-lul”と名乗る人物(高橋)が登場。ミステリアスな雰囲気のその人物は、710年もの間ずっと沈黙を貫いてきたこと、そして自身が何度も生まれ直していることを観客に打ち明ける。やがて彼は、自身のこれまでの“人生”を話し始め……。

パルコ・プロデュース2022「2020」より。

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白いシャツに黒いスラックス姿の高橋は、飄々とした演技で、物語の語り手である“Genius lul-lul”の底知れなさを表現。クロマニヨン人や、日本軍人、赤ちゃん工場の工場主など、“Genius lul-lul”が過去に生きた人物を演じる際は、コミカルな被り物と奇抜な衣裳で現れ、会場を笑いで包む。高橋は、柔和な笑顔を浮かべながら観客を物語の中にいざなうが、時折客席を挑発的な視線でじろじろと見つめ、“演者と観客”、そして“フィクションと現実”の境界線を曖昧にした。

パルコ・プロデュース2022「2020」より。

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本作には高橋のほか、ステージング・振付を担う橋本ロマンスがダンサーとしても出演する。橋本は高橋と同様に、白いシャツに黒いスラックスを着用し登場。膨大なセリフを発する高橋と対照的に、舞台上で一言も話さない橋本は、その中性的な佇まいと高い身体性で、作品の世界観を高橋と共に構築していく。また、高橋の動きに細かに連動する映像演出も見どころの1つだ。映像は、舞台後方にそびえる白いブロックで構成された巨大な壁や舞台床に投影され、ダイナミックに劇展開を彩っていく。

左から上田岳弘、高橋一生、白井晃。

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高橋一生

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上田岳弘

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白井晃

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初日前会見には、高橋、上田、白井が登壇。高橋は「稽古の半分を上田さんと白井さんとの会議に費やしました」と明かし、「稽古で構築してきたものを信じておりますので、楽しくできるんじゃないかと」と言葉に力を込める。上田は「僕の小説は、ただでさえ難解と言われるのですが、お芝居だと小説と違って読み返すことができない。そんな中で、言い方や動きで意味を補足するなど、非常に細かな部分に気を配って立ち上げられていて。昨日通し稽古を拝見して、作品が成り立っていることにびっくりしましたし、感動しました。僕も開幕するのを楽しみにしています」とコメントした。白井は「上田さんの壮大な概念の世界を演劇にすることは、非常に難しい行為だったのですが、打ち合わせや議論を重ね、またクリエーションチームの力もあり、なかなか刺激的で興味深い作品になりました」と自信を見せる。

白井は高橋について「難度の高い舞台ですし、1人で約80分間ぶっ通しで演じるのは大変なこと。ただ、舞台稽古の中でどんどん成果を上げていく姿を見ていると、羨望に近い感情で『なんだこいつは』となってきて……(笑)」と話すと、高橋は「昨日、初めて劇場で通し稽古をやらせていただいたんですけど、演出席からずっと『あいつ……』とか『一生……』って声が聞こえるんですよ(笑)。気が散ってしょうがないですし、これは通し稽古が終わったあと、(白井と)ひと悶着あるなって思って。そうしたら、終わったあとに白井さんから『一生ムカつくな。できてんじゃん』って、にらみながら言われて(笑)。素直に褒めてくれればいいのに!」と通し稽古でのエピソードを述べる。これに対し、白井は「最大の褒め言葉ですよ(笑)。彼とはこれまでも何作か作ってきているので、実力はよくわかっているんですけど、一人芝居として、自分で全部背負って立っている彼を見て、『本当に腹が立つほどすごいな、こいつ』と素直に思いました」と笑顔で語った。

上演時間は約1時間20分。東京公演は7月31日まで。そのあと8月6・7日に福岡・キャナルシティ劇場公演、11日に京都・京都劇場公演、18日から21日まで大阪・森ノ宮ピロティホール公演が行われる。

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パルコ・プロデュース2022「2020」

2022年7月7日(木)~31日(日)
東京都 PARCO劇場

2022年8月6日(土)・7日(日)
福岡県 キャナルシティ劇場

2022年8月11日(木・祝)
京都府 京都劇場

2022年8月18日(木)~21日(日)
大阪府 森ノ宮ピロティホール

作:上田岳弘
構成・演出:白井晃
ステージング・振付・ダンサー:橋本ロマンス

出演:高橋一生

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読者の反応

プラ子 @purako_blog

配信ないのかな…

【公演 / 会見レポート】高橋一生が“1人で80分間ぶっ通し”で演じる「2020」開幕、白井晃「腹が立つほどすごい」(舞台写真あり) https://t.co/dM74ofL0S8

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