「リトル・ゾンビガール」歌唱披露イベント、キャストが「みんなのうた」メドレーお披露目

「NHKみんなのうたミュージカル『リトル・ゾンビガール』」の歌唱披露イベントが、本日3月7日に東京・千代田放送会館で行われた。

「NHKみんなのうたミュージカル『リトル・ゾンビガール』」は、NHKの音楽番組「みんなのうた」の歴代楽曲を全編にちりばめたミュージカル。劇中では、人里離れた森で暮らすゾンビの女の子・ノノと街で暮らす人間の男の子・ショウの小さな友情の物語が描かれる。ノノ役を高橋ひかると熊谷彩春、ショウ役を石井杏奈と伊藤理々杏（乃木坂46）が務め、そのほかクルス役でエハラマサヒロ、ハル役で石田佳名子、親分役でコング桑田、リリィ役で大和悠河が出演。なお脚本を徳野有美、作曲・音楽監督を八幡茂、演出を鈴木ひがしが担う。

歌唱披露イベントには、高橋、石井、熊谷、伊藤、大和、エハラ、石田、コング、鈴木が登場。イベントでは「手のひらを太陽に」「コンピューターおばあちゃん」「アップル パップル プリンセス」「あのね ～青色の傘～」「WAになっておどろう～イレ アイエ～」といった「みんなのうた」メドレーが歌唱された。

鈴木は「脚本の徳野さんと一緒に上質な絵本を作って、全国のお子さん、お母さん、お父さんに届けたいという思いで出発した作品です。上質な絵本とは子供が本を読んでいる中で想像を膨らませて、自分の価値観をしっかり身につけていけるようなことだと思っていて、それをこのミュージカルでも目指したいと思っています。絵本の可能性というのは一つの答えを求めているだけでなく、いろんな正解、発見があると思うので、キャストの皆さんと『リトル・ゾンビガール』の中で一緒に見つけていきたい」とコメントした。

高橋は「初舞台、初ミュージカル、初主演作品ということで、たくさん“初”が並んでドキッとします。人前で歌を歌うことはこれが初めての経験です。歌の力はすごいなということは以前から感じていたので、今回歌と演劇を通して、皆さんに何かお届けできることがあればなと思っています」、熊谷は「2020年に上演される予定でしたが、コロナで中止になってしまいすごく悔しい思いをしたので、また今年上演することが決まってうれしく思っています。今の時代だからこそ、幅広い世代のお客さんに観てもらいたい」と意気込みを述べる。

石井は「ミュージカル初出演ということで、今日の歌唱披露もすごく緊張していて、音符が襲ってくる夢まで見ていました（笑）。この作品には子供が持つたくさんのパワーやエネルギーが詰まっているので、ちゃんとお客様に届けられるよう精一杯努めます」、伊藤は「この役のお話をいただいたときから演じることを楽しみにしていました。2020年は公演が中止になってしまったので、こうして皆さんの前で発表できたことが本当に幸せです。歌の持っているパワーがすごいので、歌を楽しみながらいろいろなことを感じとっていただきたいです」と話した。

大和は「『みんなのうた』は小さい頃から大好きで、『みんなのうた』を通してたくさんの曲を覚えた記憶があります。改めて今回聞いてみると、どこか胸に迫ってくる曲がとても多いので、そのような曲を、丁寧に心を込めてお届けしたいと思います。子供はもちろん大人にもぜひ観ていただいて、今一番大切なことを伝えたいです」と語った。

本作は8月20日から28日まで東京・日生劇場にて上演されたあと、全国で巡演される。なお「リトル・ゾンビガール」の小説化が決定。6月にNHK出版から刊行され、徳野が執筆を担当する。

※2022年8月23日追記：8月21日から28日までの公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。