排気口、“何かを捨てる想像力”描く新作長編「後ろに近く淋しさ以外は」

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排気口「後ろに近く淋しさ以外は」が、3月4日から6日まで東京・阿佐ヶ谷アートスペースプロットで上演される。

排気口 新作公演「後ろに近く淋しさ以外は」チラシ表

排気口 新作公演「後ろに近く淋しさ以外は」チラシ表

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これは、排気口の新作長編。劇中では、コンビニの休憩室を舞台にした物語が展開する。3人の女の子は、その休憩室で馬鹿話に花を咲かせていた。やがて怪談・メリーさんの話題になると、彼女らのもとに謎めいた着信があり……。

出演者には排気口メンバーのほか、波世側まる、亀井理沙、二村仁弥、ケンタウロス骨、ヤマシタマリカが名を連ねた。作・演出の菊地穂波は、本作について「何かを捨てる想像力。何かを忘れる想像力を信じるような作品にしたいです」とコメントした。

菊地穂波コメント

忘れたい事が幾つもあります。例えば地域の清掃ボランティアに参加していた日々。本当に誰とも仲良くなる事がありませんでした。別に友達を作りたいと思って参加した訳じゃなくて、街を綺麗にしたいと言う想いで参加したのですが、私以外の方々が仲良くなって、楽しそうにお喋りをしているのを見ると、吸い殻を拾う手に涙が1つ2つと落ちそうになりました。私が辞める最終日、誰からも労いの言葉をかけられる事なく軍手と箒を片付けているその時、この感じどこかで覚えがあるとハッとしました。そう、高校生の頃、セブンイレブンのバイトをしていたあの時。誰とも仲良くなれず、煙草臭い休憩室で、他のバイトの子達の会話を寝たふりして聞いていた感じ。そんな事をいつまでも覚えている自分になんだか急に切なくなって、軍手と箒は持って帰ってしまいました。いつか清掃ボランティアの偉い人から電話がかかってきて「返してくれ」と言われそうです。でももう捨ててしまいました。何かを捨てる想像力。何かを忘れる想像力を信じるような作品にしたいです。

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排気口 新作公演「後ろに近く淋しさ以外は」

2022年3月4日(金)~6日(日)
東京都 阿佐ヶ谷アートスペースプロット

作・演出:菊地穂波
出演:中村ボリ、坂本ヤマト、佐藤あきら、波世側まる、亀井理沙、二村仁弥、ケンタウロス骨、ヤマシタマリカ

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法水(norimizu)노리미즈🍉 @norimizu

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