「ミス・サイゴン」2022年公演、市村正親・高畑充希・昆夏美・屋比久知奈らが再集結

2022年7・8月に東京・帝国劇場で行われる、ミュージカル「ミス・サイゴン」日本初演30周年記念公演のキャストが解禁された。

このたび出演が発表されたのは、エンジニア役の市村正親、駒田一、伊礼彼方、東山義久、キム役の高畑充希、昆夏美、屋比久知奈。またクリス役の小野田龍之介、海宝直人、チョ・サンウン、ジョン役の上原理生、上野哲也、エレン役の知念里奈、仙名彩世、松原凜子、トゥイ役の神田恭兵、西川大貴、ジジ役の青山郁代、則松亜海も名を連ねている。出演が明かされた面々はいずれも、新型コロナウイルスの影響で中止になった2020年公演にキャスティングされていたメンバー。なお2020年公演でキムを演じる予定だった大原櫻子は、スケジュールの都合により2022年公演には出演しない。

初演から出演している市村は「日本初演30周年とは、信じられません。この作品で、ミュージカル俳優としての立場を確立することができました。30年間上演し、出演できたことも奇跡ですが、僕もよく頑張った（笑）。今回が僕にとって、『ミス・サイゴン』の集大成になることでしょう」とコメント。

高畑は「私自身、この1年、この普通じゃない世界に対して感じたり考えたりしたことが多くて。きっと公演までの1年も、新しい想いが増えるような気がしています。その濃密な2年間を大切に抱えて、来年、帝国劇場に立てたらな、と思います」と思いを語り、「『いつかまた』という想いを持って過ごしてきました」と言う昆は「日本初演30周年記念ということで、今やるべくしてやるタイミングだと思いますので是非ご期待ください」と呼びかける。さらに屋比久は「日本初演30周年という特別な年。ふつふつと溜めていた作品への想い、願い、祈り、全てをキムの人生にのせて、精一杯キムを生きます!!!」と気合い十分な様子を見せた。

「ミス・サイゴン」は、ベトナム戦争末期のサイゴンを舞台に、国と国に引き裂かれた人々の葛藤と悲劇を描いたミュージカル。1989年にウエストエンドで初演され、1992年の日本上陸後も上演が重ねられている。公演日程については続報を待とう。