「好きなことやって生きていってください!」、一夜限りの「なむはむだはむLIVE!」開催

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岩井秀人森山未來前野健太によるユニット・なむはむだはむによる音楽ライブ「なむはむだはむLIVE!」が、昨日7月10日に東京・渋谷WWWにて開催され、Amazon Prime Videoチャンネルの日本映画NETとLINE LIVEで生配信もされた。

「なむはむだはむLIVE!」より。

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「なむはむだはむ」は“子供が書いた台本を大人の手で作品に昇華する”シリーズで、これまでに舞台版と、テレビ版(NHKの「オドモTV」内「オドものがたり」)が制作されている。シリーズ初となる“ライブ版”には、岩井、森山、前野に加えて同シリーズに深く関わる種石幸也が出演した。

「なむはむだはむLIVE!」より。

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本公演は0歳から入場可となっており、開演前の会場には赤ちゃんの鳴き声や子供の話し声が響いて、どこかのんびりした空気が流れる。やがて会場が少しだけ暗くなって、岩井、森山、前野が舞台に姿を現した。3人はマイクの前に立ち、吐息と共に身体のどこかを押さえるポーズを取り始めた。そのテンポが少しずつ早くなったところで、舞台後方のスクリーンに、子供の字で書かれた“もっきんはつらい”という物語が流れる。叩かれる木琴、打たれる釘が、その痛みを訴える物語に3人のパフォーマンスがつながって、会場からどっと笑いが起きた。続けてスクリーンに映し出されたのは、なんと書いてあるか判別できない子供の手書き文字。「読めないだろう? でも俺たちは歌う!」と森山が宣言して、3人はその不思議な文字の連なりを、外国語の歌詞を歌うように大熱唱した。

今回は“ライブ”形式ということで、子供が書いた一見すると不可思議な話を、全員が代わる代わる歌と演奏に乗せて披露した。フォーク風、ヘビメタ風、ロック風とさまざまな楽曲を用いて、音楽の幅を見せるなむはむだはむのメンバーたち。あるときは前野が踊り、あるときは森山が歌唱、またあるときは岩井が演奏するなど、それぞれに役割を変えながら、各話にとってベストな編成を取っていく。特徴的だったのは、子供が書いた“原作”がスクリーンに映し出される作品が多かったこと。“原作”そのものの面白さと、大人たちがそこからどれだけ飛躍したオモシロを導き出したかが、より明確に感じられた。さらにメンバー3人の個性もより際立って見える。岩井は全体をまとめつつも“抜け感”をキープし続け、森山は抜群の歌唱力とパフォーマンスで作品の可能性を豊かに広げ、前野は水を得た魚のように、“ライブハウス”という空間を自在に泳いでいた。

「なむはむだはむLIVE!」より。

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またライブの前半では、5年前の舞台版用に集められた話、後半では“新作”が披露された。後半の1曲目、前野が身をくねらせながら渾身のパフォーマンスで披露した“みんみん”では、子供が絶妙なタイミングで「こわいー! こわいー!」と叫び、客席の笑いを誘う。

後半最大の見せ場となったのは、彼らが沖縄で出会った、“7歳にして名作詞家”ふじいてんさんのメドレー。短いが強烈なインパクトを与える言葉の連なりが、ポップスや演歌、歌謡曲風のメロディに乗せて次々と披露されると、会場は大きな笑いで包まれた。そしてラストは岩井と森山が演奏に回り、前野がマイクを握って“ほうたいぐるぐる”を大熱唱。岩井が客席に「好きなことやって生きていってください! 僕たちも好きなことをやってるんでー!」と叫んで、熱狂に包まれたままライブは終了した。

「なむはむだはむLIVE!」より。

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なお昨日7月10日より、Amazon Prime Videoチャンネルの日本映画NETでは、「特集 岩井秀人」を一挙配信中。配信ラインナップには、2010年上演の「ヒッキー・カンクーントルネード」、2018年上演の「ヒッキー・ソトニデテミターノ」、2011年上演の「投げられやすい石」、2018年上演の「て」、2018年上演の「夫婦」、2016年上演の「おとこたち」といった舞台作品に加え、オリジナルドキュメンタリー「なむはむ!ドキュメント ~俺としらすと江ノ電と~」と「なむはむ!ドキュメント ~俺と松戸といぬのゆめ~」が並んだ。なお「なむはむ!ドキュメント ~俺と松戸といぬのゆめ~」の配信のみ7月25日に開始される。

ステージナタリーでは、「特集 岩井秀人」の配信を記念して岩井にインタビューを実施。「なむはむだはむ」シリーズを通して、森山や前野、そして子供たちから受けた影響、クリエーションに対する現在の思いを聞いた。

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Amazon Prime video チャンネル日本映画NET、LINE LIVE「なむはむだはむLIVE!」配信

2021年7月10日(土)17:00~ ※終了
東京都 渋谷WWW

出演:なむはむだはむ(岩井秀人森山未來前野健太

Amazon Prime video チャンネル日本映画NET 岩井秀人作品一挙配信

2021年7月10日(土)~9月30日(木)

  • 「ヒッキー・カンクーントルネード」(2010年・舞台)
  • 「ヒッキー・ソトニデテミターノ」(2018年・舞台)
  • 「投げられやすい石」(2011年・舞台)
  • 「て」(2018年・舞台)
  • 「夫婦」(2018年・舞台)
  • 「おとこたち」(2016年・舞台)
  • 「なむはむ!ドキュメント ~俺としらすと江ノ電と~」(2021年・オリジナルドキュメンタリー)

2021年7月25日(日)~9月30日(木)

  • 「なむはむ!ドキュメント ~俺と松戸といぬのゆめ~」(2021年・オリジナルドキュメンタリー)
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