月蝕歌劇団・白永歩美ら出演の映画「静かな時間」先行上映イベント開催

「『静かな時間』特別先行上映3デイズ」が7月8日から10日まで東京・CON TON TON VIVOにて実施される。

これは、月蝕歌劇団の白永歩美らが出演する友利栄太郎監督のドキュメンタリー映画「静かな時間」を上映するイベント。8日には出演者の慶徳優菜が登壇するトーク、9日には白永のトークと「白永歩美と白夜狂楽団feat.平岡香純」によるライブ、10日には出演者の伊藤若菜のトークと、真夢が演出を手がけ、伊藤らが出演するライブ「猫が星になる深夜」が行われる。

上映に向けて友利は「私自身も社会に参加していく上で何を考えどう行動すればいいのか手探りの日々が続いています。この映画に登場したような若い人たちと共に何か新しい道すじを見つけることが出来ればいいなと思っています」とコメント。白永は「非現実を創る我々が現実と対面した瞬間を描いたこの作品は、演劇史の貴重な資料だ。やはり私は表現したい。そう強く思った」と語っている。

友利栄太郎コメント

2020年4月に最初の緊急事態宣言が発出されて1年以上が経ちました。

感染状況は世界中で拡大と減少を繰り返しながら未だに収束の兆しが見えていません。

国内ではワクチン接種が政府の思惑通りに進まず、強力な感染力を持つ新たな変異株の蔓延も懸念されています。

脆弱な危機管理体制の中、見切り発車の形で東京五輪は強行へと突き進んでいます。

映画は主に第1波の時の様子を若い演劇女子の視点から描いています。

いつの時代も表現活動に向かう若者の感受性は愚直なまでに純粋で世相を理解するのにとても重要だからです。

あの時、皆さんは何を思いどのように過ごしましたか？ そして今この時は？

私自身も社会に参加していく上で何を考えどう行動すればいいのか手探りの日々が続いています。

この映画に登場したような若い人たちと共に何か新しい道すじを見つけることが出来ればいいなと思っています。

白永歩美コメント

現実を忘れさせ夢をみせて来た演劇が、現実とぶつかった。

未曾有の事態に関わる人々の想いもそれぞれ、お客様の期待、予算などの問題。

非現実を創る我々が現実と対面した瞬間を描いたこの作品は、演劇史の貴重な資料だ。

やはり私は表現したい。そう強く思った。

※初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。