「喜劇 お染与太郎珍道中」が、本日2月1日に東京・新橋演舞場で開幕。これに先駆け、昨日1月31日に初日前会見とゲネプロが行われた。
初日前会見には、渡辺、八嶋、太川、西岡が出席。自身が演じる役柄について、渡辺は「私の役は二十歳くらいの、大店のお嬢様。振袖を着て、かんざしをつけています。今年、66歳になったのですが、その役で全編通すのは生まれて初めて。小学生からずっと、学芸会でもお母さん役かおばあちゃん役でしたので……(笑)」と語る。八嶋は「僕が演じる大店の丁稚の与太郎は、少しボケたところがあって、どこか憎めない。時代的にヒエラルキーがはっきりしている中で、とぼけているがゆえに、えりさん演じるお染とは幼馴染のような関係を築けている。道中を重ねていくうちに、2人はどうなっていくのか……」と観客の期待を煽った。
十郎兵衛役の西岡は「堅い堅い堅物の浪人の役です。あまりにも堅いので、私にはぴったりだなと思って(笑)。楽に楽に堅物をやらせていただきます」とコメント。半次役の太川は「鳶頭で曲がったことが嫌いで短気。でもおっちょこちょい。愛すべきおっちょこちょいを演じられれば」と意気込みを述べた。
開幕に向け、渡辺は「お客様の精神面を支えたいという気持ちが強くあります。大声で笑ったり泣いたり、感情を表現することで精神面は豊かになっていくので、劇場に集まっていただき、その時間を共有できるということに幸せを感じます」と思いを語る。八嶋は「エンタテインメントは人間らしく生きるために必要なことだと、最初の緊急事態宣言のときに学びました。ではどうすればできるのか、届けることができるのか。いろいろなガイドラインを学んだうえで、こうして初日を迎えられるということは、人間が人間らしく生きる強さなのでは」と言葉に力を込めた。
東京公演は2月17日まで。21日から27日までは京都・南座にて上演される。
新橋演舞場・南座 2月公演「喜劇 お染与太郎珍道中」
2021年2月1日(月)~17日(水)
東京都 新橋演舞場
2021年2月21日(日)~27日(土)
京都府 南座
作:小野田勇(「与太郎めおと旅」より)
演出:
キャスト
お染: ※西岡徳馬の「徳」は旧字が正式表記。
与太郎・お役者小僧:
べらぼう 半次:
島田重三郎:
地武太治部右衛門:
小番頭 庄助:
大番頭 善六:
山伏白雲坊実は同心右門:
山伏黒雲坊実は同心伝六:
弥左衛門:
巡礼お弓:一色采子
投げ節 おこま:
むかで丸後におむか:
泡手 十郎兵衛:
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