佐々木蔵之介が「マクベス」で至った境地とは?放送に先駆け当時振り返る

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佐々木蔵之介が主演した「マクベス」が12月5日にWOWOWライブで放送される。同作のオンエアに先駆け、佐々木がインタビューに応じた。

「マクベス」より。(撮影:引地信彦)

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「マクベス」より。(撮影:引地信彦)

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ナショナル・シアター・オブ・スコットランド(NTS)版「マクベス」は、精神病院に入院する患者がウィリアム・シェイクスピアの「マクベス」の世界を体現していく物語。今回放送されるのは、2015年に東京・PARCO劇場で上演された日本初演版だ。本作では、オリジナル版と同様にアンドリュー・ゴールドバーグが演出を手がけ、マクベスやマクベス夫人、バンクォーなど、20人の登場人物を佐々木が1人で演じ分けた。

佐々木蔵之介

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佐々木は当時の稽古を振り返り、「1人で稽古するときに対象物がない。セリフを当てる人もいない。返してくれる人もいない。それを観てくれる人もいない。何もない状況が苦しかった。公園で1人稽古しているとき、『もう、そこにいる鳩でもいい。犬でもいい。オレのセリフを聞いてくれ』みたいな感じでした」と苦労を明かす。

「マクベス」より。(撮影:引地信彦)

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またインタビューでは本番中のエピソードも飛び出し、「演技している最中に3つ先のセリフを忘れたことに気付くんですが、芝居を進行させながら、5つ先のセリフを頭の中で組み立てていくんですよ。あのときは本当に視野がバーッと開けて、客席も袖奥も見えていました。誰がどう動いているかが見えているみたいな、あの感覚は面白かったですね」と、「マクベス」を通して至った新たな境地について語る。

佐々木蔵之介

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「本作から得たものは何か?」と問われた佐々木は「今までやった舞台はすべて自分の血肉になってると思うんですけど、この作品はちょっと違うところがあるんです。この『マクベス』っていうのは、『これを演じている僕が1人で頭からお尻まで演じましたよ』っていう、その生き様みたいなものも見られると思うんですよね」と本作が持つ魅力を分析。意欲作に挑んだ佐々木の勇姿を、ぜひこの機会に目撃してほしい。

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WOWOWライブ「マクベス(スコットランド・ナショナルシアター版) with 佐々木蔵之介」

2020年12月5日(土)18:00~

日本版演出:アンドリュー・ゴールドバーグ
出演:佐々木蔵之介 ほか

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ようこ @chick_chick2y

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