宝塚歌劇月組の東京公演開幕、珠城りょうが2役早替え&情緒あふれる和物レビュー

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宝塚歌劇月組「JAPAN Traditional REVUE『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』」「ミュージカル『ピガール狂騒曲』~シェイクスピア原作『十二夜』より~」の東京公演が、本日11月20日に東京・東京宝塚劇場で開幕。公演に先駆け、同日に通し舞台稽古が行われた。

本公演は、今年4月から7月にかけて上演が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で開幕が約5カ月後ろ倒しになっていた。「JAPAN Traditional REVUE『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』」は、歌舞伎俳優の坂東玉三郎が監修を、植田紳爾が作・演出を手がける日本物レビュー。明転と共に扇子を手にした月組生が華やかに幕開きを彩った。“雪月花”をテーマにした本作では、その後、ベートーベンやチャイコフスキーなどの楽曲に乗せて、日本の情緒あふれる艶やかなシーンが展開。“雪”のシーンでは、本作で退団する専科・松本悠里が美しい日本舞踊を披露した。また、満ちゆく月を背景にした舞台上で、トップスター・珠城りょうを中心に群舞で魅せる“月”のシーン、鏡の中の影と出会うことで“男性”として開花する様子を描いた“花”のシーンが続く。

一方、原田諒が作・演出を担う「ミュージカル『ピガール狂騒曲』~シェイクスピア原作『十二夜』より~」では雰囲気ががらりと変わり、コミカルな場面が繰り広げられた。ウィリアム・シェイクスピアの喜劇「十二夜」を下敷きにした本作では、ベル・エポック(輝かしき時代)のフランスの歓楽街ピガールで、ムーラン・ルージュに集う人々の人生模様が描かれる。

珠城は、裏方で働こうとムーラン・ルージュを訪れたものの、ひょんなことから表舞台に立つことになったジャックと、腹違いの妹を探す貴族ヴィクトールの2役演じる。登場すると“ジャラーン”という効果音が鳴り、その美貌で周囲を魅了するジャック。珠城は周りに翻弄される彼を、コミカルながらもどこか気品と人の良さがにじむ演技で好演した。また、物語では女性の社会進出についても触れられる。トップ娘役の美園さくらは、夫のゴーストライターを辞めて自分の生きる道を探そうとする実在の人物ガブリエルを、チャーミングさと芯のある強さを両立させて演じた。そんなガブリエルを次回作の主演女優に任命したのは、ムーラン・ルージュの支配人シャルル。月城かなとは、守銭奴だと思われながらも、実は大きな夢を持つシャルルを、深みのある演技で体現した。そのほか、ガブリエルの夫ウィリー役の鳳月杏や、ウィリーに頼まれて潜入捜査に励む弁護士ボリス役の風間柚乃によるかけあいも場を盛り上げ、大団円を迎えるまで目が離せない。また、珠城の早替りが見どころでもある本作。どこに誰がいるのか、だまされないようご注意を。公演は来年1月3日まで。珠城のコメントは以下の通り。

珠城りょうコメント

月組東京宝塚劇場公演は、当初の予定から5か月遅れての開幕となります。長い間お待ちいただいた皆様には、心から感謝申し上げるのと同時にお会いできることを心待ちにしておりました。そして何よりも皆様の前で舞台に立つ喜び、表現できる喜びを感じています。世界中が苦しい状況にはありますが、世界で唯一無二の宝塚歌劇団の一員であるという誇りを胸に、皆さんの夢や希望になるような舞台をお届けできますよう、月組生一丸となって務めてまいりますので、応援のほどよろしくお願い申し上げます。

宝塚歌劇月組「JAPAN Traditional REVUE『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』」「ミュージカル『ピガール狂騒曲』~シェイクスピア原作『十二夜』より~」

2020年9月25日(金)~11月1日(日)※公演終了
兵庫県 宝塚大劇場

2020年11月20日(金)~2021年1月3日(日)
東京都 東京宝塚劇場

「JAPAN Traditional REVUE『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』」

作・演出:植田紳爾
監修:坂東玉三郎
特別出演:松本悠里

「ミュージカル『ピガール狂騒曲』~シェイクスピア原作「十二夜」より~」

作・演出:原田諒

出演:珠城りょう美園さくら

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