メモワール・オブ・ジェントルメン有限責任事業組合が手がける本プロジェクトは、世界で活躍するクリエイターと共に、日本のコンテンツを原作とした英語によるミュージカルを企画開発・製作するもの。
原作の「鼻下長紳士回顧録」は、2013年に「FEEL YOUNG」(祥伝社)で連載がスタートし、2018年に完結したマンガで、今年、第23回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門で優秀賞を受賞した。物語の舞台は20世紀初頭のフランス・パリ。売春宿で働くコレットは、訪れる“変態的”な欲望を抱えた紳士たちを相手に、出口の見えない生活を送っていた。彼女の唯一の幸せは、どうしようもなく惹かれてしまう“ヒモ男”のレオンとの逢瀬の時間で……。
今回のミュージカル版では、演出・振付をロブ・アシュフォード、ゼネラルマネージャーをデヴィン・クーデル、プロデュースを瀧内泉が担当。また本企画では、後日発表となる作曲家による曲作りがスタートしており、現在は脚本家の選定が進行しているという。詳細については続報を待とう。
安野、ロブ・アシュフォードからのコメントは以下の通り。
安野モヨコ コメント
この度は、日本の漫画原作として、初めてのブロードウェイミュージカル化を目指すプロジェクトに、「鼻下長紳士回顧録」が選ばれ、大変光栄に思います。
元々、自分が好きだった20世紀初頭のパリを舞台とし、日本で描いた作品が、アメリカでミュージカル劇となり、多くの人を魅了するかもしれないと思うと、改めてマンガというものの可能性に気づかされるとともに、少しだけ不思議な気持ちになります。
作品の世界観がどのように現実化するのか、楽しみにしております。
ロブ・アシュフォード コメント
私は「鼻下長紳士回顧録」が大好きです。
この作品は、とにかく美しい。登場人物は力強く鮮やかで、ストーリーは驚きの連続です。主人公のコレットは、絶望的な現実をノートに記し、自分を救う物語として書き換え、自らを救おうとする。そこには「自分の人生は自分で切り開くしかない」という、現代において素晴らしい教訓があります。
この物語の時代や設定はとてもミュージカルに向いています。作品が持つ様々な魅力が合わさった結果、素晴らしいミュージカルになると確信しています。
私はかつて日本で仕事をした時、日本の風土、人々をはじめ、日本に恋をしました。
今回、日本の作品「鼻下長紳士回顧録」に関わることができ、心から誇らしく嬉しく思います。
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takescore @salsa777777
モヨコさんは、ブロードウェイミュージカルへ、シフトした!
安野モヨコ「鼻下長紳士回顧録」をミュージカル化、ブロードウェイで上演する企画が始動(コメントあり) https://t.co/FvKSfZDr4F