岩松了がピッコロ劇団「ホクロのある左足」22年ぶり再演で別役実戯曲に初挑戦

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兵庫県立ピッコロ劇団の第68回公演「ホクロのある左足」が10月2日から7日まで、兵庫・兵庫県立尼崎青少年創造劇場 ピッコロシアター 大ホールにて上演される。

岩松了

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別役実(c)Haruki Shimokoshi

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「ホクロのある左足」は、兵庫県立ピッコロ劇団の前代表である別役実が、フェデリコ・フェリーニ監督の「青春群像」に想を得て1998年に書き下ろした作品。22年ぶりの再演となる今回は、2009年に別役より同劇団の代表を引き継いだ岩松了が演出を担い、初めて別役作品に挑む。

胡散臭い“ショーバイ”を始めようとするヨシ、ダイスケ、ヒロシ、サブローのもとに、家に閉じ込められたミヨコを連れ出したいというケイコ、ヤスエ、フーコがやって来る。ミヨコはミッキーの子供を妊娠したため、父親の怒りを買ったらしい。さらにミヨコとミッキーは“トーキョー”へ行くというが……。

“ここではないどこか”を求める若者たちの姿を描いた本作。キャストには菅原ゆうき原竹志、堀江勇気、橘義三坂賢二郎らが顔をそろえ、1部Wキャストで上演される。

岩松は同劇団の公式サイトにて、「別役実さんの作品を演出するのは初めてのことです。過去にピッコロ劇団のために別役さんが書き下ろしてくださった作品の中から『ホクロのある左足』を選んだのはそれが別役作品の中でも珍しい青春群像劇だし、何よりあまり観たことのない別役作品だったね、と言って欲しいから」とコメント。別役作品の特徴である不条理劇について「金儲けしたい演劇人にはあまり見向かれない種類の演劇」としたうえで、「今、ただでさえ、観客動員に歯止めがかかる状況の中で、そうした問題を抱えている別役作品をやることを、どう考えればいいのか。その時劇場には人たちのどんな思いが渦巻くのか。演劇は文字通り見られる今です」と意気込みを見せている。

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兵庫県立ピッコロ劇団 第68回公演「ホクロのある左足」

2020年10月2日(金)~7日(水)
兵庫県 兵庫県立尼崎青少年創造劇場 ピッコロシアター 大ホール

作:別役実
演出:岩松了
出演:菅原ゆうき原竹志、堀江勇気、橘義三坂賢二郎岡田力杏華、樫村千晶、木村美憂木之下由香、有川理沙、田渕詩乃、金田萌果、亀井妙子、車貴玲

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