「あいまいばかりの世界」開幕、宇野結也「演劇が息を吹き返す日がきました」

Flying Trip「あいまいばかりの世界」が、昨日6月24日に東京・こくみん共済 coop ホール / スペース・ゼロで開幕した。

春間伸一が作・演出を手がける本作は、“2020年5月”を舞台とした作品。新型コロナウイルスが蔓延する中で、元ヤクザの男が孤独死する。刑事たちが男の死因を探るために現場検証を進めていると、そこに1人の女が現れ、男の遺品を持ち去ってしまい……。

開幕に際し、主演を務める男劇団 青山表参道Xの宇野結也は「遂に演劇が息を吹き返す日がきました。演者も観客の皆様も行き場のない気持ちをたくさん抱えていたと思います。今回のお話を頂いたとき、一役者として、今やるべきことをこれしかないと感じ、出演を決めました。観劇された皆様が劇場に足を運んでよかったと思って頂けるように、座組一同力を合わせて参ります。劇場でお待ちしております！」とコメント。

また、浜浦彩乃は「短い期間で作り上げたからこそ出演者の心も1つになったと思いますし、全員がより良い作品を目指して毎日稽古に臨めたと思います。千穐楽まで、まだまだ高みを目指してこのメンバーだからこそ出来る舞台を作りたいと思います」と意気込みを語り、佐伯亮は「今“演劇”が出来ること。決して当たり前なことではありません。自粛生活の中でたくさんの葛藤に明け暮れていた時、今回のお話を頂きました。『やりたい』その一言しか頭の中にありませんでした。“感謝”と“予防”を忘れずに、今しか出来ない演劇を皆さんにお届けします」と思いを述べた。

本公演では、1席ずつ離して客席が設置される。上演時間は約1時間50分。なお6月27日18:00開演回では、THEATER LIVEを通じたライブ配信が実施される。アーカイブ視聴は6月29日まで。