天願大介演出の唐十郎「少女仮面」で月船さららが春日野八千代に

metroが、2020年2月19日から24日まで、東京・テアトルBONBONで「少女仮面」を上演する。

昨年、旗揚げ10周年を迎えたmetroは、月船さららが率いる演劇ユニット。今回は、1969年に唐十郎が早稲田小劇場に書き下ろした「少女仮面」に挑む。唐は翌年に第15回岸田國士戯曲賞を受賞。以降、作品は上演が重ねられている。

物語は、宝塚の大スター・春日野八千代が潜む地下の喫茶店を舞台に展開。春日野八千代と共演経験のある月船が春日野八千代役を演じるほか、前回公演「陰獣 INTO THE DARKNESS」にも出演した劇団唐組の久保井研、若松力が出演者に名を連ねている。

演出を担う天願大介は上演に向けて、「『少女仮面』はコンパクトで枝葉が少なく、構造がくっきりして見える。しかし、そう簡単に分解できるものではない」と評したうえで、「唐十郎が掘った通路に水が注がれ、水路となる。幾筋もの水路は複雑につながって運河となり、やがて大海に至る。今回はその運河を遡っていく冒険の旅になるだろう」とコメントした。

※metroはeの上にアクサン付きが正式表記。