「アナスタシア」W主演の葵わかな「木下晴香は、親友で同志でライバル」

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葵わかな木下晴香がW主演を務めるミュージカル「アナスタシア」の製作発表会見が、本日11月12日に東京都内で行われた。

ミュージカル「アナスタシア」製作発表会見より。

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ミュージカル「アナスタシア」製作発表会見より。

ミュージカル「アナスタシア」製作発表会見より。[拡大]

ミュージカル「アナスタシア」製作発表会見より。

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ミュージカル「アナスタシア」製作発表会見より、左から木下晴香、葵わかな。

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本作は、アニメ映画「アナスタシア」から着想を得て制作されたミュージカル。2017年から2019年にかけブロードウェイでロングランし、スペイン、ドイツなど世界各国で上演が重ねられている。日本初演オリジナル版となる今作は、ブロードウェイ版のクリエイティブスタッフが製作を手がけ、本国と同じ演出・セット・衣装で上演される。出演者にはアーニャ役の葵と木下に加え、ディミトリ役の海宝直人相葉裕樹内海啓貴、グレブ役の山本耕史堂珍嘉邦(CHEMISTRY)、遠山裕介、ヴラド役の大澄賢也石川禅、リリー役の朝海ひかるマルシア堀内敬子、そしてマリア皇太后役の麻実れいが名を連ねた。

会見冒頭では、海宝、相葉、内海がディミトリの楽曲「My Petersburg」、葵と木下がアーニャの楽曲「Journey to the Past」を披露。2曲はいずれも初公開の邦訳版で、5人はディミトリとアーニャそれぞれのキャラクターや、「アナスタシア」の壮大な世界観が伝わる楽曲を美しく歌い上げた。

木下晴香(中央)

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左から海宝直人、相葉裕樹。

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左から麻実れい、堂珍嘉邦(CHEMISTRY)、山本耕史。

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会見には、歌唱を披露した5人に加え、山本、堂珍、麻実が登壇。葵は自身が演じるアーニャを「強い女性」と表現し、「私自身、彼女にすごく共感するのですが、働く女性が増えている現代、さらに多くの方に受け入れられるキャラクターかと。演じるのが楽しみです」と微笑む。木下は、オーディション会場にクリエイティブスタッフが集結していたことを明かし、「オーディションの時点でクリエイティブスタッフの皆さんのこの作品にかける熱い思いを感じたので、これから物語を作っていくのが楽しみ。支えていただきながら、しっかりとアーニャを演じていきたい」と言葉に力を込めた。

続けて海宝は、オーディションについて「ワークショップ形式だったのですが充実した内容で、このクリエイティブスタッフの皆さんと作品作りができたら、自分の成長につながるだろうと感じました」と振り返りつつ、ドイツで観たという本作の魅力を「ロマンティックなメロディに、美しい映像演出が素晴らしく、これをこのまま演じることができると思うと、とてもワクワクしましたね」と笑顔で語る。相葉は「皆さんがおっしゃる通り、クリエイティブスタッフが非常に情熱的。その情熱に負けないよう、さらに熱いものを届けられるようがんばります」と気合十分な様子を見せ、内海は「今回が日本初演ですが、『日本のアナスタシアもすごかった』と言っていただけるよう努めます」と抱負を述べた。

山本は「本作がブロードウェイで注目されていたということは知っていましたが、今実際に(報道陣から)眩しいシャッターを浴びていると、日本でも注目されているのだなと感じますね(笑)」と話し、堂珍は「グレブと同じように、僕自身も自分が信じていることをまっすぐ進んでいきたい」と役と自分を重ね合わせる。麻実は、「壮大な歴史、ロマンあふれるミュージカルに参加させていただけることがうれしいです」とコメントした。

左から木下晴香、葵わかな。

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左から海宝直人、相葉裕樹、内海啓貴。

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左から海宝直人、相葉裕樹、内海啓貴。

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報道陣から、ダブルキャスト・トリプルキャストとして同じ役を演じる相手についての印象を聞かれると、今年上演された「ロミオ&ジュリエット」で、ジュリエット役を木下とトリプルキャストで演じた葵は「さっき歌う前に緊張していたんですけど、晴香ちゃんの顔を見たら『やってやろう!』みたいな気持ちになって(笑)。親友でもあり、同志でもあり、ライバルでもある。そんな存在です」と語る。木下は「わかなちゃんとは、まさに“切磋琢磨”という関係。気も合うし、何でも話せて、欠けているところは補い合える。あと彼女は映像作品の真ん中を経験しているから、作品全体のことを考えられる強さがある。なので今回ダブルキャストの相手がわかなちゃんだって知ったとき、ほっとすると同時に心強いなって思いました」と述べた。

海宝は、「レ・ミゼラブル」で共演した相葉について「彼とは長い時間を過ごしてきたので、また同じ時間を過ごせることがうれしい」と語り、今回初共演となる内海には「彼の出演するコンサートを拝見させていただいたのですが、若さあふれるエネルギーと胸に迫る歌声が素敵でした。ご一緒できるのが楽しみ」と笑顔を見せる。相葉は、トリプルキャストの海宝に対し「一緒の舞台には上がれない寂しさはあるけど、海宝くんがいるだけで安心感がある。年下ではあるんですが、頼りになるんです」と信頼を寄せ、内海には「人懐っこい笑顔が可愛らしくて、こっちまで笑顔になってしまう。同じ役ですので、いろいろとお話できれば」とコメント。海宝のファンだという内海は「海宝さんの歌に心を打たれて……ご一緒できて光栄です」と緊張気味に話し、「相葉さんは、現在僕が出演しているミュージカルの大先輩。大好きな先輩と共演できてうれしい」と思いを語った。

左から堂珍嘉邦(CHEMISTRY)、山本耕史、木下晴香。

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麻実れい、堂珍嘉邦(CHEMISTRY)。

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山本は、堂珍とはテレビのバラエティで共演して以来だと話し、「稽古は一緒だけど、本番は同じ舞台には立たないので。(本日は欠席で同じくグレブ役の)遠山くんがグレブを演じてるときに、ご飯でも行きましょう(笑)」と冗談交じりに発言。続けて「稽古で『ここカッコいいな』という部分はガンガン盗むし、自分の演技にもそう感じてくれたらどんどん盗んでいってほしい」と山本が堂珍に伝えると、堂珍は「心強いです。お互い、『日本のグレブ面白いね』って言われるようになれれば」と意気込みを述べた。

本日の登壇者のなかで、唯一のソロキャストである麻実は「皆さんとお会いしたのは本日が初めてなのですが、なんて素敵な方々がミュージカル界にはいらっしゃるのかと驚きました。わかなさんと晴香さんの良いおばあさまを演じたい」と微笑んだ。

ミュージカル「アナスタシア」製作発表会見より。

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最後に行われたフォトセッションでは、葵と木下は実際に劇中で着用するドレスに身を包み登場。木下が「着るのをすごく楽しみにしていたんですけど……ドレスを着たわかなちゃんを見て、改めて素敵だなあって思いました」とコメントすると、葵は「晴香ちゃんも素敵」とはにかみ、「本作の豪華絢爛さが現れた衣装だと思います。ほかにも素敵なドレスがたくさん登場するので、それも楽しみにしていてください」と観客にメッセージを送った。公演は来年2020年3月1日から28日まで東京・東急シアターオーブ、4月6日から18日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。

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ミュージカル「アナスタシア」

2020年3月1日(日)~28日(土)
東京都 東急シアターオーブ

2020年4月6日(月)~18日(土)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

脚本:テレンス・マクナリー
音楽:ステファン・フラハティ
作詞:リン・アレンス
振付:ペギー・ヒッキー
演出:ダルコ・トレスニャク

キャスト

アーニャ:葵わかな木下晴香
ディミトリ:海宝直人相葉裕樹内海啓貴
グレブ:山本耕史堂珍嘉邦(CHEMISTRY)、遠山裕介
ヴラド:大澄賢也石川禅
リリー:朝海ひかるマルシア堀内敬子
マリア皇太后:麻実れい

※海宝直人は東京公演のみ出演。

※2020年3月11日追記:3月1日(日)から3月8日(日)までの公演、および3月13日(金)から3月19日(木)までの公演は、新型コロナウイルスの影響で中止になりました。

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YUDAI HIRANO @YOUDIE69

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