佐野勇斗「舞台ってこんなに楽しいんだ」、公演中止を乗り越え「里見八犬伝」開幕

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佐野勇斗が舞台初主演を務める「里見八犬伝」が、本日10月17日に東京・なかのZERO 大ホールで開幕。これに先駆け、本日17日にゲネプロと囲みインタビューが行われた。

「里見八犬伝」囲みインタビューより、後列左から上田堪大、結木滉星、神尾楓珠、塩野瑛久、前列左から深作健太、岐洲匠、佐野勇斗、松田凌、財木琢磨。

「里見八犬伝」囲みインタビューより、後列左から上田堪大、結木滉星、神尾楓珠、塩野瑛久、前列左から深作健太、岐洲匠、佐野勇斗、松田凌、財木琢磨。

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「里見八犬伝」囲みインタビューより、後列左から上田堪大、結木滉星、神尾楓珠、塩野瑛久、前列左から深作健太、岐洲匠、佐野勇斗、松田凌、財木琢磨。

「里見八犬伝」囲みインタビューより、後列左から上田堪大、結木滉星、神尾楓珠、塩野瑛久、前列左から深作健太、岐洲匠、佐野勇斗、松田凌、財木琢磨。[拡大]

本作は、滝沢馬琴の小説「南総里見八犬伝」をもとにした舞台作品。1983年には故・深作欣二監督の映画「里見八犬伝」が製作され、舞台版では脚本を鈴木哲也、演出を深作欣二の息子・深作健太が担当する。犬塚信乃役を佐野が務めるほか、犬川荘助役を松田凌、犬田小文吾役を岐洲匠、犬江親兵衛役を神尾楓珠、犬坂毛野役を塩野瑛久、犬村大角役を上田堪大、犬飼現八役を結木滉星、犬山道節役を財木琢磨が演じる。

佐野勇斗

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ゲネプロ前の囲みインタビューには、出演者の佐野、松田、岐洲、神尾、塩野、上田、結木、財木、そして深作健太が出席。「南総里見八犬伝」発祥の地である千葉・館山で行われる予定だった10月14日の公演が、台風19号の影響により中止になったことについて、佐野は「実際に館山に足を運び、そこで館山の皆さんの『里見八犬伝』への愛を感じたので、ぜひ観ていただきたかったのですが……残念で悔しいです」と沈痛な面持ちで述べつつ、「今回初めて座長を務めさせていただくのですが、殺陣の経験も初めて。初めて尽くしで最初は不安でしたが、深作さんやキャスト・スタッフの皆さんにたくさん支えていただき、『舞台ってこんなに楽しいんだ』と思えた作品になりました。今日、初日を迎えられることを嬉しく思います」と微笑んだ。

「里見八犬伝」囲みインタビューより。

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松田は「館山の物語でもあるので、館山で上演できないのがいまだに悔しい。でもこういうときだからこそ、座組の力が発揮できると信じていますし、みんなの思いも1つなので、少しでも力になれるような作品を届けていきたい」と話し、塩野は「天災に天災が重なり、被害が大きくなってしまいましたが、嵐のあとはきっと晴れるはず。晴れるための最初の風が、この東京公演になればいいなと思っています」とコメント。上田は「被災された皆さんの思いとか、いろいろなものを背負って本番に臨みたい」と真摯に述べ、結木は「館山の皆さんを勇気づけられるような作品をお届けしたい。まずは、僕らが精一杯楽しみます」とアピールした。

「里見八犬伝」囲みインタビューより、後列左から上田堪大、結木滉星、神尾楓珠、塩野瑛久、前列左から深作健太、岐洲匠、佐野勇斗、松田凌、財木琢磨。

「里見八犬伝」囲みインタビューより、後列左から上田堪大、結木滉星、神尾楓珠、塩野瑛久、前列左から深作健太、岐洲匠、佐野勇斗、松田凌、財木琢磨。[拡大]

財木は「劇中でも“災害”が登場がするのですが、それでも強く生き続けるということを舞台上で表現して、皆さんを勇気づけられる舞台にしたい」と意気込みを語り、深作は「2012年に震災からの復興をテーマに幕を開けた『里見八犬伝』ですが、7年が経ち、今回で4回目の公演になります。今回のキャストの皆さんは本当に素晴らしい。リクエストにもすぐに応えてくださるし、芝居全体のクオリティも大変上がっています。早く全国に届けたいです」と座組に自信を見せた。

「里見八犬伝」ゲネプロより。

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舞台経験がなく、本作への参加を“未知の世界”と表現した岐洲は「殺陣もあるので、舞台上で見せる感情のバランスを取ることが難しかった。感情を表に出さないといけないけど、感情を出しすぎると怪我に繋がるのでセーブしないといけないですし……でも、素敵な仲間たちと一緒に作品を作れて楽しかったです」と振り返る。同じく今回が初舞台である神尾は「稽古を通して、今まで培ってきたものだけではできないことだったり、足りないものが見えました。初めて“初日”を迎えますが、楽しみながら演じたい」と決意を新たにした。

「里見八犬伝」囲みインタビューより。

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最後に佐野は、「皆さんに勇気と感動を与えられるように、最後まで怪我や健康に気をつけて、無事千秋楽を迎えられれば」と笑顔を見せ、囲み取材を締めくくった。上演時間は20分の休憩ありの2時間30分。東京公演は10月21日まで行われたあと、本作は11月2・3日に大阪・梅田芸術劇場 メインホール、12日に福岡・福岡サンパレス、23・24日に愛知・名古屋文理大学文化フォーラム 大ホール、30日から12月8日まで東京・明治座で上演される。

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「里見八犬伝」

2019年10月14日(月・祝)※台風のため中止。
千葉県 南総文化ホール 大ホール

2019年10月17日(木)~21日(月)
東京都 なかのZERO 大ホール

2019年11月2日(土)・3日(日・祝)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

2019年11月12日(火)
福岡県 福岡サンパレス

2019年11月23日(土・祝)・24日(日)
愛知県 名古屋文理大学文化フォーラム 大ホール

2019年11月30日(土)~12月8日(日)
東京都 明治座

脚本:鈴木哲也
演出:深作健太
出演:佐野勇斗松田凌岐洲匠神尾楓珠塩野瑛久上田堪大結木滉星財木琢磨 / 宮崎香蓮町井祥真山口馬木也白羽ゆり / 俊藤光利、渡邉絃、日高麻鈴横山一敏 / 明石鉄平、内田大地、大石敦士、金井迪大、川田光太、岸本康太、小林諒大、榮桃太郎、佐々木恭祐、佐藤佑哉、前川貴紀、村井亮

※宮崎香蓮の「崎」は立つ崎(たつさき)、日高麻鈴の「高」ははしご高が正式表記。

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やまあらし☕️ @77porcupine

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