東京夜光の新作「ユスリカ」開幕、川名幸宏「苛立ちの中に希望を見つけて」

東京夜光の新作「ユスリカ」が、昨日8月28日に東京・小劇場楽園で開幕した。

川名幸宏が自身の妹の結婚式から着想を得て執筆した本作は、苛立つ姉妹と、彼女たちを取り巻く人々の物語。同作には、姉妹役を演じる砂田桃子と東澤有香のほか、寺内淳志、丸山港都、吉田多希、草野峻平、笹本志穂、中西良介、藤家矢麻刀が出演する。

作・演出を手がける川名は、開幕に際し、「苛立ちの中に、何か希望を見つけていただけたら嬉しいです。蒸し暑さの気だるさと合間って、夏にぴったりな『ユスリカ』、ぜひしんどくなりにいらしてください」と観客に呼びかけた。上演時間は約1時間35分。公演は9月1日まで。

川名幸宏コメント

東京夜光「ユスリカ」が開幕しました。
大嫌いな妹の結婚式で感動して普通に泣いてしまった経験をもとにつくり始めたはずなのですが、初日が開けて、お客様の反響に少し驚いていると言いますか、姉妹の、そして家族の、苛立ちの生々しさ、嫌悪感、やり切れなさ、圧迫感や、どうにもスパッと割り切れないまとわりつく繋がりとも言えない繋がり、つまり、しんどいお芝居のようです。
キャスト、スタッフの皆さんと、じっとりと、丁寧に積み重ねてきた甲斐がありました。
苛立ちの中に、何か希望を見つけていただけたら嬉しいです。
蒸し暑さの気だるさと合間って、夏にぴったりな「ユスリカ」、ぜひしんどくなりにいらしてください。